10万円台以下で買えるカーボンDBホイール頂上決戦!

2022年3月2日

本当はこの記事をブラックフライデー前に出したかったのですが、割と仕事が立て込んでて遅れに遅れてしまいました。てり~です。では、早速行ってみましょう!

頂上決戦じゃぁぁぁぁ!

さて、ツイッターでも大変好評を頂いた「全コンポ12種類の重量と価格の比較!」「最もコスパの良い軽量フレームはどれだ!?」を投稿の後に、「コンポ、フレームと来たら次はホイールでしょ!」というコメントを頂いていたのですが、データをまとめるのに大分時間がかかってしまいました。ようやくやっと記事を書き終わりました。

全コンポ12種類の重量と価格の比較!R8020油圧ディスク紐変速を卒業したい! | キャノンボーラーに憧れて
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話題の紐引きディスクキャリパー どうも軽量化的な機材厨に目覚めた男てり~です。ツイッターのTLでは「東京⇔大阪キャノンボール研究」のばるさんの一連のR8020の油圧ディスク紐変速から紐…
https://becannonballer.com/2021/11/05/post-291/
最もコスパの良い軽量フレームはどれだ!? | キャノンボーラーに憧れて
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また悪い病気が始まった どうも軽量化的な機材厨に目覚めた男てり~です。先日の全12種類のコンポの比較記事は大変な反響を頂き誠にありがとうございます。 全コンポ12種類の重量と価格…
https://becannonballer.com/2021/11/08/post-471/

というわけで今回は「10万円台以下で買えるカーボンDB(ディスクブレーキ)ホイール頂上決戦!」です!

ちょっと長いので時間が無い方は最初の前提条件と高級ホイール部門はZipp、高コスパホイール部門はHUNTの項を読んで頂き、最後のまとめを見て頂ければ良いかなと思います。

前提条件もろもろ

45mmハイトを基準とする
カーボンホイールはリムハイトが色々あるわけですが、今回は一般的な45mm前後のハイトを基準にデータを集めました。但し、「これは!」と思う面白いメーカーのホイールは45mm前後のリムハイト以外のデータも載せています。ホイールについてはもの凄い数のモデルを展開しているメーカーもありますので、そういう所は一番良さそうなホイールをピックアップして載せました。

クリンチャー/チューブレス(TL)/チューブレスレディ(TLR)を基準とする
チューブラーの方が軽いのですが、あくまで普段使いや私の主な使用用途であるロングライド用に考えていますのでクリンチャー、TL、TLRのモデルに限定しました。チューブラーもこれはというメーカーの物はデータに入れました。(Vortex)

エアロについて
カーボンホイールは価格と重量だけではなく、エアロ性能と剛性(乗り心地)も非常に重要なのですが、(ちゃんと風洞試験をした)エアロ性能はカタログに載っている値だけでは分からないのですが、傾向としてはスポーク数が少ない方が軽量かつエアロ性能↑、リムの外幅がより広い方(ワイドリム)がよりエアロ性能↑として考えます。
ワイドリムとエアロの関係についてはぜひこちらの記事を読んでみてください↓。大変勉強になります。

ホイールの空気抵抗を減らすタイヤの105%ルールとは?
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ひと昔(といっても2000年代前半)の機材を眺めていると、とても細いタイヤを使っていたことに気づかされる。タイヤと歩幅をあわせるようにリム幅も細く作られ、ロープロファイル(リムハイト低い)のホイールが多くみられた。それに対して、昨今は太いタ
https://rbs.ta36.com/?p=42242

(前略)
ZIPPはこの経験則を「105%のルール」と名付けた。105%のルールは、空気がタイヤを通過しリムに流れていく過程で、タイヤの幅に対して105%以上太いリムを確保しなければエアロダイナミクスが悪化するという特性だ。
(中略)
画像で最も注目すべきポイントは青色の「空気の流れ」だ。「リム」と「タイヤ」の組み合わせの違いによって、空気の流れが大きく変化している。リムハイトの高い低いは必ずしもエアロダイナミクスの改善に比例するわけではない、という揺るがない事実だ。
(中略)
イーストンのホイール(2010年ころの細いリム幅)は見た目のリムハイトととは裏腹に、エアロダイナミクスはそこまで期待できない無用の長物ならぬ、無用のディープリムだったのだ。切り裂いた空気の流れを再補足できずに、非常に大きな抗力が発生している。「ディープリムだからエアロダイナミクスに優れている」というのは、一方で正しく、一方で厳密に精査しなければならない内容だ。
(中略)
28Cタイヤにおいて105%ルールを適応した最低限のリム幅は29.4mmである。29.4mm。この数字どこかで見覚えがないだろうか。そう、現在プロトンの中で最速のホイールと呼ばれているROVAL CLXのリム幅である。0.1mmの狂いもなく29.4mmだ。HUNTの風洞実験やドイツのTour誌で最速のホイールとして君臨しているCLX50のリム幅である。
(中略)
タイヤ幅とリム幅の関係性はエアロダイナミクスに違いをもたらす。GP5000のように25Cと記載されていたとしてもROVAL CLXの内幅21mmに装着すると27~28.5mmにタイヤ幅が膨張してしまうように(GPTTの28cは30mmを超える!)、実際に自分が使用するタイヤ幅を測定する必要がある。

https://rbs.ta36.com/?p=42242

↑リムハイト以上に装着後の実測のタイヤの幅とリム外幅の関係(リム外幅の方が105%以上大きくなければならない)の方がエアロ効果には重要というのは私は知らなかったので衝撃的なデータでした。私はHUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISCにGP5000の25Cを愛用していてタイヤの実測幅は27.5mmですので、外リム幅は29mm以上が望ましいという事になります。

Zipp 105%ルール

は当記事で一番重要な前提条件になりますので、よろしくお願いします。(というか私はこれを信じて記事を書きました。)

剛性
剛性については同じホイールでも乗り手によって意見がまったく変わったりしますし、私も試乗会に行って沢山乗り比べた訳ではないので基本的には書いてません。

年式
一応、最新年式のデータをとってきたつもりですが、モデル年式差でデータが変わっている場合があります。今回のデータはおおよその傾向を見て頂くものとして、目星がつきましたら購入前には改めてご自身でデータ等をご確認いただく様にお願いします。

実測値ではなくカタログ値
本来であれば実測値が望ましいのですが、流石にデータを集めきれないので、すべてカタログ値としています。実測値は+50g以上重くなる場合もありますので、ご留意ください。メーカーによるカタログ値と実測値のばらつきの傾向までは残念ながら把握できていません。

重量について
「ホイール全体の重量ではなくて回転部の外側の重量が効くのでリム重量を比較しないと意味ないですよ」はその通りです。リム重量までまとめきれなかったので、時間が出来たらやります。とりあえず今回はこのくらいで勘弁してください。

選んだメーカーについて
今回リストアップしたメーカーはツイッターでおすすめ頂いたり、私がツイッターのTLでみたホイールで良さそうだなと思ったものをピックアップしました。逆におすすめは頂いたものの、メーカーとしてマイナー過ぎたり、安全上の配慮で当ブログ記事で取り扱うには少し怖いなという所は外させて頂きました。ごめんなさい。ホイールメーカーは数が多いので全部は載せきれないですが、いつもの通り「数字に対する感性」を養う事を第一目的とします。

2画面で見ることをお勧めします
データを見ながら説明文を読む方が分かりやすいと思いますので、PCならウィンドウを2つ。スマホなら2台で見て頂くと見やすいかと思います。

言い訳・その他
中の人はロードバイク1年未満の初心者です。知識不足や勘違いがあればご指摘をお願いします。「これがおすすめ!」というよりは、私のいつもの「数字に対する感性は数字を見る事でしか養えない」をモットーに全体的にスペックを比較する事で、読者様の興味があるホイールがどの辺に位置するのかが分かるようになる、というのを本記事の目的としております。ですので、ここに書くすべては私の個人の感想です。どなた様の選択肢を批判するものではありません。自転車は自由です。

高級ホイールの部

さて、最初は20万円を越える高級ホイールのスペック比較から見ていきたいと思います。何故、(私は買えもしない)高級ホイールのスペックを見る必要があるかといえば、スペックの上限を知ることで数字に対する感性が養えるからです。さあ、早速見てみましょう!

Wheel BrandWheel nameRim hightSum g定価実売価格Spoke No FrontSpoke No RearRim 外幅Rim 内幅
LIGHTWEIGHTOBERMAYER EVO Standard481200¥825,00020202418.2
LIGHTWEIGHTOBERMAYER EVO Schwarz Edition = ceramic bearing481200¥891,00020202418.2
RovalAlpinist CLX331248¥341,000212421
ZIPP353 NSW (Hookless)(2022)451255¥582,010¥429,000242430.6525
ZIPP303 Firecrest Tubeless Disc-Brake (Hookless)401352¥234,100¥179,84630.x25
ZIPP303 S Tubeless Disc-Brake (Hookless)451530¥141,8002723
ZIPP454 NSW (Hookless)(2022)53/581358¥452,00023
ZIPP404 Firecrest Tubless Disc-Brake (Hookless)581450¥214,70023
ENVESES4.5 Clincher Carbon HUB(Hookless)49/551569¥393,80024243125
CADEX42 Disc Tubeless (Hookless)421327¥352,00021242319.4
VORTEXN4 Disc401280¥284,60021212619
VORTEXN6 Disc601420¥284,60021212819
VORTEXN4 Disc Tubular401160¥284,6002121
VORTEXN6 Disc Tubular601280¥284,6002121
BontragerAeolus RSL 37371325¥294,000242421
CampagnoloBora Ultra WTO 33371385¥467,5001824
FULCRUMSPEED 40 DB 2WAY-FIT401470¥250,161212119
Shimano(Dura Ace) WH-R9270-C50-LT-F501461¥233,53024242821

Lightweight

超高級&最軽量!でツイッターのTLでも大きな話題となったOBERMAYER。リムハイト48mmで驚異の1200g。お値段も最強でセラミックベアリングのものは90万円弱!!!
唯一気になるのは、これだけの最強お値段とスペックでありながらナローリムだということでしょうか。ワイドリムがトレンドの左近では逆に珍しいほどのナローリムな気がします。リム外幅24mmという事は前述の105%ルールに基づけばタイヤは23Cが適当となるので、25Cが標準となり28C派も増えている中で、ちょっと価格とは不釣り合いなスペックではないかと思ってしまいます。(下手すると23Cでも105%に収まらなそう。素人の個人の感想です)

単純な重量やリム幅以上の超絶ド級のテクノロジーが盛り込まれている事は確かな様です。ここまで来るとコスパというより、憧れやロマンの世界かなと思います。

ROVAL

ヒルクライム用の軽量ホイールの代名詞ともいうべき、ROVAL Alpinist CLX。33mmハイトとはいえ1250gを切る重量かつ35万円以下というのは、魅力的ですね(私は買えませんが)。ROVALのホイールは生涯保証!そういう意味ではコスパは良いのだと思います。これも憧れやロマンの世界だと思います。

ZIPP

353 NSWがこれからのトレンドになると言われているフックレスリム採用で1255g、お値段は実勢価格で43万円。今後、フックレスリムのチューブレスで低空気圧(4 barが実用域で最大5barまで)運用で乗り心地抜群。ROVAL Alpinist CLXより10万円弱高くはなりますが、よりディープリムで重量はほぼ同じ。最新トレンドの「超」ワイドリムでフックレスリムというのは心が惹かれますね。フックレスですので中にチューブをいれたクリンチャー運用は出来ないので注意しなければいけませんが。チューブレスレディ専用です。
リムハイトは45mmとなっていますが、353 NSWは「鋸(のこぎり)形状=Sawtooth rim profile」と呼ばれる独特の形状をしていて、長い部分が46.5mm、短い部分が42.7mmだそうです。この鋸形状リムのおかげで横風を上手くいなせるとの事。更にはゴルフボールの様にリムの表面にディンプル加工をしてあります。もう最新技術てんこ盛りという感じですね。
353 NSWのリム外幅を知りたくて色んなサイトを見たのですが公式はもちろん、何故かリム外幅のスペックが非公開になっていて、↓の海外サイトでようやくリム外幅の実測値30.65mmという数字を見つける事が出来ました。前述の「105%ルール」の提唱者がZippなのでリム外幅の重要性を一番知っているメーカーなのですから、何故外リム幅を非公開にしているのかはちょっと謎です。(逆に一番重要なデータだから他社と比較されたくない?)
注意点としては前述のチューブレスレディ専用という事に加えて、対応タイヤ幅が28-55Cということです。そう、25Cは履けません。完全に新時代のDBホイールですね。間違いなく今のトレンドを全部盛りした最新のホイールだと思いますので、スペックを頭に入れておいて損はないかと思います。

フラッグシップモデルである353 NSWより一つ下のグレードのモデルが 303 Firecrestです。リムハイトは353 NSWより5mm短い40mmで重量は約100g重い(とはいえ1300g台の1352g)。例によって何故かリム外幅が非公開ですが多分353 NSWと同じ30.65mmと推測すると、ワイドリムやフックレスなどの最新トレンドのスペックを盛り込んで、Probikekitだと179,846円なので送料と関税入れても20万円前半で買えるのはかなり高コスパだと思います。海外レビュー記事で303 Firecrestリム外幅の実測値は30.x mmになっていました↓。

Zipp 303 Firecrest wheels now faster, wider and lighter than ever
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The 2021 Zipp 303 Firecrest wheels use a completely new rim profile that’s shallower, wider, and a whole lot lighter. Here’s how they made a sub-1400g set!
https://bikerumor.com/zipp-303-firecrest-wheels-now-faster-wider-and-lighter-than-ever/

一番下のグレードのZipp 303 Sのリム外幅については、↓下の試乗インプレ記事に27mmという数字がありましたので、使わせて頂きました。

【試乗インプレ】 流行の塊!! ZIPP 303s ・ 303 Firecrestを試乗してきました!!
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こんにちは 広島店スタッフ 髙橋です 今回はインプレッション ZIPP の最新ホイール2モデルを試乗させていただきました ZIPP 『303s』¥141,800+TAX <詳細スペック> リムハイト:45mm リム外外:27mm 重量: 1530g
http://ysroad.co.jp/hiroshima/2020/11/29/97433

ENVE

フックレスリム三将軍がZipp、ENVE、CADEXだと思いますが、ENVEのSES4.5がZipp 353NSWの対抗馬、という事になるのでしょうか。同じ前後スポーク数24/24。内リム幅25mm、外リム幅31mmの「超」ワイドリム。お値段約40万円。SES4.5の方がリムハイト49/55とよりディープリムなのでその分は考慮に入れないといけませんが、重量はZipp 353NSWより300g以上重い1569gです。58mmリムハイトの2022モデルのZipp 404 Firecrestが21万円で1450gである事を考慮すると見劣りしてしまう気はします。
ただ、この辺はリムハイト55mmのZipp 454 NSWが2021から2022モデルへのモデルチェンジで1815gから1358gへ大幅軽量化されたのでENVEも直ぐに追随しそうな気はします。

Zippから404 Firecrestは安価に 454NSWは高速に、858NSWと合わせて登場
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Zippは、3つの新しいホイールセットを登場させた。404 Firecrestは、新製品の中で最も手頃な価格となっている。全世代と比べて大幅に価格を抑えているのが特徴の一つだ。454 NSWは、Zippの最先端技術を備えており、のこぎり形の
https://chan-bike.com/404-firecrest-454nsw-858nsw-aero-wheel-from-zipp

CADEX

フックレスリム三将軍の最後、GIANTのホイールブランドCADEXです。CADEX 42 Disc Tublessですが、定価35万円で重量1327gはいいですが、外リム幅が23mmしかないのは、やはりZippに見劣りしてしまうかなという気がします。

Vortex

カテゴリーで言えば「中華ホイール」になってしまうのでしょうかね?中国の理工系エリート博士が立ち上げた新興ホイールブランドですが、そのスペックには目を見張るものがあります。↓下のクラウンギアーズさんのページに詳しく説明されていますが、交換・調節可能な扁平エアロカーボンスポークにスポーク数は攻めた設計の前後21/21本(24/24本より空理的に有利になります)。実勢価格で30万円切る価格ながらセラミックベアリング採用で重さは40mmのリムハイトで1280gとてんこ盛りな感じです。
Zippがフックレスリム採用でクリンチャー運用ができない事を考えれば、クリンチャー派はVortexという選択肢もあるかもしれません。ただ残念なのが外リム幅が26mmということ。「105%ルール」に則れば25Cタイヤではちょっと厳しいかなという感じ。(25Cタイヤでもリム内幅によっては2mmぐらい広がってタイヤ幅が27mmになったりします)

VORTEX N4 Disc チューブレスレディ SHIMANO ホイールセット
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クラウンギアーズ楽天市場店。VORTEX(ボルテックス)中国でトップクラスの理工系の同済大学在学中に博士号を取った学生が出資を受けて立ち上げた新興ホイールブランド・VORTEX(ボルテックス)。
https://item.rakuten.co.jp/mapsports-syuppin/4580779150213/

中国でトップクラスの理工系の同済大学在学中に博士号を取った学生が出資を受けて立ち上げた新興ホイールブランド・VORTEX(ボルテックス)。
既にその性能は発揮されており、2019年のニセコクラシックでも年代別で2位に入賞。

https://item.rakuten.co.jp/mapsports-syuppin/4580779150213/

ただ、チューブラーホイールの40mmリムハイトモデルについては1160gとスペック上ではチャンピョンデータのLIGHTWEIGHTのOBERMAYER EVOの重量を下回るので30万円以下でこの重量は非常にロマンがあるかなと思いました。

高級ホイールの部まとめ

流石「105%ルール」の提唱者Zippという感じに終始してしまいました。ただ、この高級ホイール部については価格やスペックではない世界、「憧れとロマン」の世界だと思っていますので、昔から憧れていたブランドがあればそれを買うのが一番正解な気がします。
一応本ブログ記事の趣旨にのっとれば、最も高コスパなDBホイールはギリギリ10万円台で最新のトレンドスペックが盛り込まれているZipp 303 Firecrestでしょうか。但し、チューブレスレディ専用ですが。価格もセールを狙えばもう少し安く買えるかも(?)しれません。Zippブランドを履ける付加価値も考えれば間違えなく高コスパホイールでしょう。

激安ホイールの部

安さに惹かれてしまうのは人の常。特に学生さんなどで資金調達が難しい方には需要があるかと思ったので部門を作りました。しかしながら、以前のブログで紹介すべきでない製品を紹介してしまった反省からいわゆる「中華ホイール」の中でも有名どころだけに限定しました。個人的な意見としては激安中華ならば無理にカーボンホイールを買わずに同価格帯のアルミリムを買った方が良いのではないかなと思います。

Wheel BrandWheel nameRim hightSum g定価実売価格Spoke No FrontSpoke No RearRim 外幅Rim 内幅
FFWDRAW441420¥294,00024243021
FFWDRYOT 33331465¥219,00024243021
FFWDTYRO451695¥126,50024242719
Gorilla GORILLATMARKImeZi/DT350SP Disc40?¥134,000242426
ICANAERO45 Disc451407¥73,11024242518.35
PrimeRR-50 V3 Carbon Clincher Disc501775¥67,000242427.519
PrimeRR-38 V3 Carbon Clincher Disc381680¥67,000242427.519
SuperTeamCarbon Disc Wheel451610¥51,994242425
ALEXRIMSRXD3 (Aluminium rim)301550¥57,200242422.619
FULCRUMRACING 5 DB 2WAY-R261610¥59,80017
FULCRUMRACING ZERO DB301590¥118,690212119

FFWD

失礼なんですけどFFWDってお高いんですね!フラッグシップのRAWは1420gという重量にトレンドを抑えた外リム幅30mmなので、まあ30万円くらいするよねって感じですが、これも失礼ながらやはりブランド力ではZippの方が上かと思いますので、私ならZippを買うようなぁと思います。

GORILLATMARK

突如ツイッターチャリクラ界に現れ、「めだんぼー」で有名なりょうちんさんにブランドキャラクター作成を依頼するなど、ツイ廃の私的には馴染みがあったので入れてみました。ただ、公式サイトに重量が記載されていないというなかなか攻めた姿勢で、ちょっと比較のしようがありませんでした。

ICAN

AERO45 Discが定価73,110円で重量1407gというスペック。すごい、と言うより先に大丈夫なのでしょうか?と心配になってしまいます。。。スペック的には外リム幅25mmなので、空力性能よりは軽さを重視した設計と言えるかと思います。ホイールがライド中に破損すれば大事故になります。購入は慎重になさってください。
有名Youtuberの荒北仮面さんなんかが使われている様ですね。ただYoutuber界隈の方々や主要なSNSインフルエンサーは機材提供を受けて宣伝している様ですので、その事は留意する必要があります。

剛性に不安はないし、問題なく使えるという意見もツイッター上では見受けられましたので公正な立場として貼っておきます。

Prime

これもいわゆる「中華ホイール」の有名どころのPrime。スペック的にはリム外幅が27.5mmでICAN, Prime, SuperTeamの中では最もエアロ特性に優れていそうですが、重量が50mmハイトで1775gとなかなかの重さです。リムブレーキモデルも含めて「RR-50」シリーズはツイッターでも使っている人は多いですが、ICANと同じく購入は慎重にされた方が良いかも知れません。

↓今回スペックを取り上げたのと別のモデルですが。

SuperTeam

スーパーチーム、略して「スパチ」とツイッターでは呼ばれています。リムのスペックがICANと酷似しているのでもしかしたら同じリムなのかもしれません。定価はICAN, Prime, SuperTeamの三社の中では一番安いですが、この辺はセールで更に安くなったりするので五十歩百歩ではないでしょうか。

アルミホイール

今回のスペック比較はカーボンホイールですが、ただこの辺の5~7万円のカーボンホイールを買うならば、耐久性や品質管理や製品の信頼性も考慮して同価格帯のアルミホイールを検討するのはどうでしょうか?例えばフルクラムのレーシング5であれば6万円で購入できます。アルミホイールを1セット持っておけば将来カーボンホイールを買ったときには32C以上のワイドタイヤを履かせてディスクロードバイクを即席グラベルロードとして使うなんてことも出来るのではないかと思います。

ALEXRIMSはツイッターで教えて頂いたのですが、シクロクロス用のアルミホイールでリムハイトが30mmで1550gとアルミにしてはなかなかの軽量です。まあ、結局値段がフルクラムのレーシング5と変わらないので多少のスペックの差異よりはリセールヴァリューも考えてフルクラムを買う、というのはありだと思います。

Alexrims RXD3 が届いた! – ロードバイクにハマりたい!
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ニューホイール「Alexrims RXD3」が届いたのでバイクに装着してみました。
https://synapse20190908.hatenablog.com/entry/20210809
アレックスリムズ RXD3 インプレ ディスクロードのホイールをアップグレード Alexrims
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坂バカスタッフRYOです。 最近はFeltのマルチロード、VRの走りにはまっています。 20~25km/hで走った時に安定していて快適なのに、40km/hでも巡航できちゃうんですよね。 通勤から、平地ロード練、グラベルラ
https://www.riteway-jp.com/itemblog/%e3%82%ab%e3%83%86%e3%82%b4%e3%83%aa%e3%83%bc/%e3%83%9b%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%83%ab-18246/2018/09/_koesashi

激安ホイールの部まとめ

以前の紹介すべきでない製品を紹介してしまった時のトラウマが酷すぎて終始歯切れの悪い感じになってしまいましたが、あんまり安いカーボンホイールを買うのであれば同価格帯のアルミホイールは如何でしょうか?というのが個人の意見です。
10万円以下でどうしてもカーボンホイールを買いたい!ということであれば次の部門で紹介するOROMEとYOELEOも候補に入るかなと思います。

本命!高コスパホイールの部

いよいよ本命の高コスパホイール部門です。

Wheel BrandWheel nameRim hightSum g定価実売価格Spoke No FrontSpoke No RearRim 外幅Rim 内幅
OROMEVALAR BH45D Disc451660¥79,55224242619
OROMEVALAR DT45D Disc451410¥135,60024242619
HYPER38mm Disc381374¥173,80021212619
HYPER50mm Disc501455¥173,80021212619
HYPER65mm Disc651608¥173,80021212619
HUNT44 AERODYNAMICIST CARBON DISC441466¥137,02720242920
HUNT45 CARBON AERO DISC SHEELSET451357¥121,02720242719
LWC WHEELS25AER CX/SUPER AER Hub251060¥197,700242426
LWC WHEELS45AER CX/SUPER AER Hub451220¥207,700242428
MAVICCOSMIC SLR 45 DISC451440¥275,00024242619
MAVICCOSMIC SLR 65 DISC641550¥176,000242419
YOELEOSAT C46/46 DB PRO461612¥129,787242427.5
YOELEOSAT C46/46 DB STD461720¥89,369242427.5
ONEAERDX5 Disc48.11370¥239,800242426.320.1
SCOPECycling R4 Disc451585¥198,000¥198,000 2821

OROME

私が先日新しいフレームを発注したELVES(エルフ)のホイールブランドOROMEです。リムハイト45mmについてはハイグレード(BT45D)とローグレード(BH45D)があり、ハイグレードの方は1410gで13.5万円とそこそこのスペックですが、リム外幅26mm、スポーク数24/24とちょっとぱっとしません。リム外幅26mmということはZipp 105%の法則に則れば23Cタイヤがエアロ性能を考えると適切という事になります。
うねうねしたカーボン繊維が見えるリムのデザインはユニークで、「このデザインがかっこいい!」と感じる人には悪くないスペックだと思います。
ただ、後述するHUNTの44 AERODYNAMICIST CARBON DISCがほぼ同じ値段で、公称値は50g重いもののスポーク数20/24のリム外幅29mm、あとブランド力でもメジャーなプロレースに参戦しているHUNTの方が上かなと思います。(折角、ELVESのフレームを買ったので応援したい気持ちはありますが)

あとELVES JPはセールが割と好きそうな感じなので、セールを狙えばもう少し安く買えるかもしれません。

Lun HYPER

今、大注目のホイールと言っても過言ではないかと思います。なんか売れに売れてるみたいですし、Youtuberさんにもたくさん取り上げらているようです。

ICANとは決定的に違うのは、アマチュアレースや強いローディーさん達が使われた実績がかなり目立ってきたという所。

注目のロード用カーボンホイール「ハイパー」シリーズをインプレ|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp
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カーボンパーツの製造を得意とするウィンスペース。そのホイール部門が2020年から「ルン」というブランド名で歩み始めた。中国語でホイールを意味する「Chelun」から命名されており、ラインナップの旗艦であるハイパーシリーズ […]
https://www.cyclesports.jp/topics/53767/

レース会場やショップでの「試乗」にもかなり力を入れている様で、マーケティング力としては頭一つ抜けている感じです。

肝心のスペックはというと、リムハイト50mmで1455g、17.4万円という価格は高コスパと言えるでしょう。スポークはカーボンスポークで前後21/21本と、24/24本のスチールスポークが主流のDBホイールにおいては、この価格帯では攻めた設計。これでリム外幅が広ければ最強だったのですが、残念ながらリム外幅は26mm。空力を考えると23Cが妥当です。↓Winspace Lun Hyperのデータでは風洞試験のデータを出して、うちのホイールがチャンピョンデータだ!としていますが、前述のZipp 105%ルールの記事を読んで頂けたらお分かりの通り、風洞試験のデータはタイヤの幅で大きく変わるのです。下のデータではいくつ幅のタイヤを使ったのか、それともホイールだけで空力を図ったのかまったく書いていないので評価のしようがありません。

引用元 https://www.winspacejp.cc/lun-hyper/

なので私のここでのコメントとしては世間の評価とは裏腹に「惜しい!」という感じです。本当にリム外幅がもう少しあれば完璧なんですけどね。あとは「カーボンスポーク」には憧れを感じますが、いきなり衝撃を受けると折れやすいとか、折れた時に簡単に交換できないという話も聞きますので、レース専用ではなくロングライドで使い倒す前提の私の場合は躊躇してしまいます。

HUNT

私の愛用ホイールHUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISCです。結局、自分が使っているホイールが一番良いと思うのが人間なので、褒めちぎっていきますが、25Cタイヤを使ってクリンチャー運用ならこれ一択というのが現時点での私の感想です。

元々私がHUNTのホイールを購入したのはばるさんのホームページ「東京⇔大阪キャノンボール研究」さんの記事を見たのがきっかけです。と言うより、ロードバイクに乗り始めて2ヵ月未満だったので、もう何も考えずに記事の受け売りで当時は何も考えずにそのまま購入したのですが、今こうして改めて各ホイールとスペックを見比べても遜色ないどころか、ロングライド用途にはベストチョイスである事を鑑みると「ばるさん凄い!」に尽きます。まだ読まれたことが無い方は是非下の記事をお読みください。

HUNTホイールを注文
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先日、試乗の機会を頂いたHUNTのホイール。感触が良かったので注文してみました。 注文したのは、「HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC WHEELSET」です(上記画像 […]
https://cannonball24.com/ordering-hunt-wheels/
【レビュー】HUNT「44 AERODYNAMICIST CARBON DISC」
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評価:4.5 HUNTのディスクブレーキ用ミドルハイトホイール。空力の専門家(Aerodynamicist)であるLUISA GRAPPONEさんの設計したリムを採用しています。 目次 1 購入動機2 […]
https://cannonball24.com/review-hunt-44-aerodynamicist-carbon-disc/

さて肝心のスペック比較ですが HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISCは44mmのリムハイトで公称重量1466g、値段はUKポンド(USDベース?)なので為替で変わりますが今は137,027円。円高になればもっと安くなります。重さと値段のバランスはそこそこ。前後スポーク数は20/24本とフロントが20本なので、より空力に影響が出そうなフロントが20本というのはLIGHTWEIGHT OBERMAYER EVO様と並ぶスペックです。そして、リム外幅が29mm!繰り返しになりますが、25Cのタイヤであっても左近のワイドリムに装着すると装着後のタイヤ幅は広がるのです。私は当該のホイールにCONTINENTALGP5000の25Cを履いていますが、実測値で27.5mmです。Zippの105%ルールに則れば最適な空力を引き出すためにはリム外幅が最低28.875mm必要な計算となり、 HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC はばっちりリム外幅が29mmです。今回比較表に乗せたホイールは殆どがリム外幅が29mmに満たないので25Cタイヤを履いた場合には空力的には不利になる可能性があるという事です。

そして何より気に入っているのは外リム幅が広い事による、この見た目。まるでタイヤがホイールにめり込んでいる様な、アニメ「AKIRA」に出てくるバイクの様なと言って伝わりますでしょうか、近未来感があってとても好きなスタイルです。実際に、空力の優位性は感じていてグループライドの時には「てり~さん下りは速いですね」とお褒めにあずかります😇

そして、スポークが扁平エアロスチールスポークである事もポイントが高いです。スチールスポークなので振動吸収性も良く、ロングライド用途がメインの私には非常に良いと感じています。あと折れたら交換できるのもポイントが高いです。そして、ダメ押しのH_CARE。なんとこのお値段でRovalの様な生涯保証が付くのです。そして更には自分のライド中のミスによる落車でホイールを壊してもクラッシャー割引で同一製品を30%オフで購入する事が出来ます。まさに至れり尽くせりで誰にでも自信を持っておすすめできます。

難点は外通で自分でHuntのウェブサイトから英語で注文しないといけない事。たまにメールでの英語でのやりとりが発生する場合があります。送料と関税が別。表記の13.7万円とは別に送料が8000円程度、輸入関税が1万3千円くらいかかります。更に私の場合は向こうがミスでクレジットカードに二重でチャージしていしまい払い戻しの手続きをして貰うのに英語でのやり取りが複数回ありました。あと納期は2ヵ月以上かかることを覚悟してください。

LWC

ツイッターで教えて頂いたメーカーなんですけど、びっくりするくらい軽いですね。リストには軽量ハブと軽量スポークのモデルの45AER CX/SUPER AER Hubをピックアップしました。45mmのリムハイトで1220gという驚異の重量、お値段20.7万円!前後スポーク数は一般的な24/24本。45mmリムハイトモデルであればリム外幅が28mmあるので、リム内幅が19mm以下であればなんとか25CタイヤもZipp 105%ルール内に収まるかもしれません。こればっかりはタイヤを付けて実測値を図らないとどうしようもないですが。
リムはスポークホイール無しとの事ですので、クリンチャー運用でリムテープを省ければ更なる軽量化が期待できます。

ここまで軽いと耐久性が不安になりますが、実際に使われていた方のコメントを頂くことが出来ましたので、ご参考までに。また「LWC のむラボ」とgoogleで検索すると色々と情報が出てくる様です。

25mmリムハイトであれば重量は今回ピックアップしたホイールの中で最軽量の1060g!ちょっと大丈夫なのかと不安になりますが、OBERMAYER EVOより軽い重量にはロマンを感じてしまいますね。但し、25mmリムハイトのモデルはリム外幅が26mmしかないです。「富士ヒルくらいの斜度であればエアロの方が大事」というのが最近の風潮なので、軽さ一辺倒よりはエアロ効果を狙ってリム外幅にこだわる方が良いのかも知れません。

2022年3月2日追記
まさか、こんな弱小ブログにLWC公式様からコメントを頂きました!

「LWC WHEELSでございます。まとめへの掲載ありがとうございます。
一点補足させていただきますと、弊方にてトレンドをおさえたワイドリムの新型ホイールを
ラインナップしております。
45mmで28mm幅1090g、25mmで26mm幅1150gというスペックです。※AERハブの場合
25Cタイヤですと概ね105%にわずかに満たないかと思いますが、エアロな範疇と思います。
もしよろしければ、追記をいただけますと幸いです。
突然のコメントで恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」

との事です。

MAVIC

天下のMAVIC様を「高コスパホイール部門」に入れてしまうのは若干気が引けますが、世界に名だたるブランド力がありながらお求めやすい価格(特にセール時期)で製品展開してくれるMAVICさんを入れないわけにはいきません。
COSMIC SLR 45 Discをピックアップしてみましたが、45mmハイトで1440gは普通なスペックですがお値段は実勢価格で27.5万円。ただ、セールになると結構安くなったりするイメージですよね。公式ホムペではリム外幅は非公開。Zippといい、スペックを比較されるのを嫌がっているみたいですね。下の記事でリム外幅は26mmとありましたので、ZippやHuntの方が空力は上かなという感じがしていしまいます。(リムテープが不要とか画期的な機構が盛り込まれている様ですが)

【MAVIC】日本限定150セットCOSMIC SLR 45 DISC入荷致しました!!!
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こんにちは、お茶の水店の佐藤です。本日、日本限定のCOSMIC SLR 45が入荷いたしました!!!
http://ysroad.co.jp/ochanomizu/2021/11/04/68413

YOELEO

私はお恥ずかしながらこちらのメーカーは全然知らなかったのですが、つよつよズイフターのこんぶさんから教えて頂きました。

スペック的には46mmリムハイトで1612g、ちょっと重いと感じるもののお値段13万円で釣り合いを取っています。リム外幅は27.5mmとHYPERの26.0mmより広い設計です。空力は良さそうなイメージですね。
HYPERと同じように空力データが載っているのですが、例によって使用したタイヤ幅の条件等が書いてないのでなんとも言えませんね。しかも字が潰れてて殆ど読めないですね。比較対象にしているホイールのモデルも2013~2018とかなり古いものです。
ただ、PROより下のグレードのSTDは9万円と買いやすい価格ではあるので、「重量は気にしないからどうしても10万円以下でディープリムカーボンが欲しい!」という方には良いかもしれません。

引用元 https://www.yoeleojapanshop.com/collections/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB-db/products/%E4%B8%AD%E5%9B%BD-%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF-%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB-sat-c46-db-pro

ONEAER

これも知らないブランドだったのですが、みんな大好きワールドサイクルさんで最近売れているというホイールです。48.1mmリムハイトなのに、HYPER 38 mm Discとほぼ同じ重量(1370g)でリム外幅もほぼ同じ26mm、なかなかのスペックです。但しお値段はHyperより6万6千円高い約24万円。ただここまで出すなら、よほど宗教上の理由でチューブレスレディを使いたくないという訳でなければ、素直にZippの新型303 Firecrestを買う方が良さそうな気がします。

私が買うなら

さて、ここまで長文を読んで頂きありがとうございます。重量と価格以外の重要な空力の指標としてリム外幅を考慮すると意外と「今買い!」なホイールは少ないという印象です。

身も蓋もない事を言えば、フレームが固いとかホイールが固いとか関係なく乗り心地を一番支配するのは空気圧です。フックレスは乗ったことはありませんが、私の愛車のアルミグラベルロードはアルミホイールのクリンチャーに32Cなので4.5 barくらいで乗ってますが、信じられないくらいに乗り心地が良いですよ(My Mavicアプリの推奨値を使っています)。最初は知らないで6 barくらいで乗っていたのですが、乗り心地は最悪でした。
フックレスも一度乗り始めたら辞められなくなるんじゃないかなぁと思います。

2022年春にHUNTのフックレスが1200gでリムハイト32mmでお値段1400USDという圧倒的なスペックで出るらしいです。ただ、このモデルは重量のインパクトを狙ってかリム外幅が25mmなので、エアロ性能としてはZipp 303 Firecrestや353 NSWに軍配が上がりそうです。

というわけで、私の思うエアロ性能が高い高コスパのホイールはZippの105%ルールに則り、使用したいタイヤの幅によります。
23C派の人はリム外幅26~27mmあれば大丈夫ですので、本記事で紹介したかなりのホイールが対象になると思います。アマチュアレースでの実績も豊富なLun HYPERなどが有力候補に上がりそうです。
25C派の人はリム外幅29mmは欲しいので、現状はHUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC 一択ですかね。
28C派の人はクリンチャー対応でリム外幅が30mm以上のモデルがないので(FFWDがギリ30mmですが、Zippの様に30.5mmは欲しいですね)、105%ルールの空力を考えると現状はフックレス一択になってしまいます。フックレスの中ではZippの新型303 Firecrestが価格と性能のバランスが最も良いのではないのでしょうか。セールを狙えばもう少し安く買えるかもしれません。予算があれば40万円オーバーの353 NSWが欲しくなりますね。

但し、今がスペックの移行期間である事は間違いないので1~2年後にびっくりする値段でばっちりトレンドを抑えたスペックのホイールが出てもおかしくはないかなとという気はします。それこそZipp 353 NSWキラーやZipp 303 Firecrestキラーな製品を後発もメーカーは一日でも早く発売したいでしょうし。まあ、それを言っているといつまで経っても買えないんですけどね。少しでも参考になれば幸甚です。

ツイッターで見かけたご意見

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筆者情報(初投稿時)

名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 19,000~ km (2021年12月1日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 243W / CTL 120~125

ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
          東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日)