全コンポ12種類の重量と価格の比較!R8020油圧ディスク紐変速を卒業したい!
話題の紐引きディスクキャリパー
どうも軽量化的な機材厨に目覚めた男てり~です。
ツイッターのTLでは「東京⇔大阪キャノンボール研究」のばるさんの一連のR8020の油圧ディスク紐変速から紐引きディスクブレーキの金字塔であるグロータックのEqual (イコール)キャリパーへ換装した記事に関して賑わいましたね。私もそれに感化されてR8020からの卒業を強く考えてしまいました!
↓まだ読んでない方はこちら
GROWTAC EQUALブレーキを導入(前編)
GROWTAC EQUALブレーキ、そろそろ組み上がり
GROWTAC EQUALブレーキを導入(後編)
ばるさんの一連の記事の話の流れを簡単にまとめると、
→新しい油圧ブレーキのロードバイクを買って乗ってみたのものの何か動きがもっさりしている気がする
→STIレバーの重量が油圧ブレーキの場合は重いことに気づく。かつ、今はグロータックのイコールキャリパーという良い製品が
→STIレバーはR8020から紐リムブレーキ紐変速のST-R9001のSTIレバーに、ブレーキはグロータックEqualキャリパーに換装!
→劇的に乗り味が変化!
私も感化されて自分のコンポをどうしようか悩んだ時に、「あれ?実は油圧ブレーキ紐変速って紐引きディスクキャリパーを採用の選択肢に入れると、油圧ブレーキ紐変速、油圧ブレーキDi2、紐リムブレーキ紐変速、紐リムブレーキDi2、すべてのコンポが選択できる」という事実に気づきました。そこで、ディスクロードバイクフレームにはどのコンポが重量的かつ価格的にもお得なのか徹底考察してみました。新型コンポのR9200系とR8100系からR9100系とR8000系まで全12種類のコンポの重量と価格を比較するというのは他のブログさんでもまだ見た事ないので面白いと思います。
比較対象やデータの抽出方法、この記事の想定読者等
今回、重量と価格(定価)を比較するのは下記の12コンポです。
R9250 新型デュラエース 紐リムブレーキDi2変速
R9270 新型デュラエース 油圧ブレーキDi2変速
R8150 新型アルテグラ 紐リムブレーキDi2変速
R8170 新型アルテグラ 油圧ブレーキDi2変速
R9150 デュラエース 紐リムブレーキDi2変速
R9170 デュラエース 油圧ブレーキDi2変速
R9100 デュラエース 紐リムブレーキ紐変速
R9120 デュラエース 油圧ブレーキ紐変速
R8050 アルテグラ 紐リムブレーキDi2変速
R8070 アルテグラ 油圧ブレーキDi2変速
R8000 アルテグラ 紐リムブレーキ紐変速
R8020 アルテグラ 油圧ブレーキ紐変速
総数12種類!眺めているだけでゲシュタルト崩壊しそうです。
新型デュラエースとアルテグラの重量と定価のデータはシマノの2021年のカタログデータから拾ってきました。R9100系とR8000系のデータはシマノの2021年のカタログデータに載っているものはそこから。Di2など載っていないものは過去のプレスリリースやショップ様のホームページから数値を拝借しました。その為、定価のアップデートや重量の細かい数字がずれている場合がありますが、概ねの傾向は分かるとして議論にお付き合いください。(ご指摘いただければ訂正します)(何故か今後も継続される筈のR9100が2021年のデジタルカタログに載ってませんでした)
この記事の想定読者様は今私と同じく油圧ブレーキ紐変速のR8020を使っていて、紐引きブレーキも含めてコンポのアップグレードを考えられている方、それから、これからディスクブレーキ車のフレームセットを購入してコンポをどうするか悩まれている方を想定しております。
私がここで書く意見、「良い」「悪い」の基準はファストロングライドを主眼とする私個人のまったくの主観的な意見でコンポの絶対的な優劣を批評するものではありません。あくまで私の個人での使用を想定および意図した意見ですので、どなた様の選択肢を批判するものではありません。自転車は自由です。
私の選択においてはファストロングライドを有利にするために変速スピードより重量を重視しています。(レース活動はしておりません。)
R9200系とR8100系の比較
一気に全12種類を比較するのはスペース上、無理がありますので、段階的に比較していこうと思います。「どうせコンポを一新するなら新型にしてみたい。。。」と考えてしまうのがヒトの性。現実的に買えるかどうかは別として、妄想として実際にディスク車に使うならどれ?というのを考えていきたいと思います。
単位g | Model name | R9250 | R9270 | R8150 | R8170 | R8150 mix |
合計 | 2,134 | 2,353 | 2,405 | 2,654 | 2,360 | |
ドライブトレイン | ||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | 204 | 204 | 262 | 262 | 262 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | 104 | 104 | 110 | 110 | 110 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | 223 | 223 | 291 | 291 | 223 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | 247 | 247 | 252 | 252 | 247 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | 692 | 692 | 711 | 711 | 711 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | 54 | 54 | 69 | 69 | 54 |
シフター&ブレーキ | ||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | 230 | 295 | 230 | ||
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | 350 | 391 | |||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | 120 | 146 | |||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | 110 | 136 | |||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 108 | 127 | 108 | ||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 88 | 106 | 88 | ||
Growtac Equal caliper (ペア) | 274 | |||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | 327 | 362 | |||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | 53 | 53 | 53 | 53 | 53 |
合計 | 2,134 | 2,353 | 2,405 | 2,654 | 2,360 | |
Model Name | R9250 | R9270 | R8150 | R8170 | R8150 mix |
*油圧ブレーキラインとブレーキのアウター&インナーワイヤーの重量差はほぼ同じとして考慮していません
**ツイッターでご指摘頂きましたが、油圧のR9270とR8170は無線のDi2、リムのR9250とR8150は有線のDi2なので、搭載重量としてはジャンクションAとハンドルからBB付近までのDi2ケーブルの重量の差が30~50g程出ます。この点を考慮して記事をお読みください(2021年11月6日追記)
まず、重量の比較で最初に気づくのは、油圧ディスクDi2変速のR9270と紐リムDi2変速のR8150の重量が非常に近いという事です。油圧ブレーキ対応コンポの重さはグレードを一段下げたくらいのハンデになるというのは結構な衝撃です。「R8050 mix」は私が実際に組むなら重量コスパの良い物の一部をデュラエースグレードに変えたものです。緑のハイライトがデュラエースになっています。この「R8050 mix」にするとほぼR9270と重量では横並びになります。すなわちディスク車で紐引きディスクブレーキにするとアルテグラベースで油圧ブレーキデュラエースと重量ではほぼ横並びになれるのです!これって結構凄くないですか?
で、これをふまえて、このチョイスのお値段を比較するとこうなります。
Model name | R9250 | R9270 | R8150 | R8170 | R8150 mix | |
合計 | ¥386,987 | ¥412,229 | ¥215,157 | ¥261,157 | ¥302,247 | |
ドライブトレイン | ||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | ¥88,704 | ¥88,704 | ¥45,276 | ¥45,276 | ¥45,276 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | ¥49,550 | ¥49,550 | ¥28,413 | ¥28,413 | ¥28,413 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | ¥39,270 | ¥39,270 | ¥12,705 | ¥12,705 | ¥39,270 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | ¥6,606 | ¥6,606 | ¥5,234 | ¥5,234 | ¥6,606 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | ¥61,320 | ¥61,320 | ¥34,881 | ¥34,881 | ¥34,881 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | ¥4,886 | ¥4,886 | ¥3,286 | ¥3,286 | ¥4,886 |
シフター&ブレーキ | ||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | ¥74,274 | ¥48,395 | ¥74,274 | ||
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | ¥89,512 | ¥83,160 | |||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | ¥18,711 | ¥9,471 | |||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | ¥18,249 | ¥8,894 | |||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥5,675 | ¥8,467 | ||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥5,675 | ¥8,467 | ||
Growtac Equal caliper (ペア) | ¥33,220 | |||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | ¥43,890 | ¥18,480 | |||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | ¥18,487 | ¥18,487 | ¥18,487 | ¥18,487 | ¥18,487 |
合計 | ¥386,987 | ¥412,229 | ¥215,157 | ¥261,157 | ¥302,247 | |
Model name | R9250 | R9270 | R8150 | R8170 | R8150 mix |
「R8150 mix」ではやはりデュラエースを一部使うため、総価格としてはR8170を越えてしまいますが、10万円以上高いR9270と重量で並べるのはかなり重量コスパが高いと言えるのではないでしょうか。
では、この「R8150 mix」を新型デュラと新型アルテの中の暫定ベストチョイスとして次にR9100系とR8000系をみていきたいと思います。新型アルテMixはざっくり30万円で2400g弱と覚えておいて下さい。
R9100系とR8000系の比較
さて、次に現実的なチョイス。R9100系とR8000系の比較です。
Model name | R9150 | R9170 | R9100 | R9120 | R8050 | R8070 | R8000 | R8020 | |
合計 | 2,028 | 2,243 | 2,032 | 2,297 | 2,340 | 2,558 | 2,351 | 2,620 | |
ドライブトレイン | |||||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | 204 | 204 | 158 | 158 | 242 | 242 | 200 | 200 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | 104 | 104 | 69 | 69 | 132 | 132 | 92 | 92 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | 193 | 193 | 193 | 193 | 246 | 246 | 246 | 246 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | 247 | 247 | 247 | 247 | 257 | 257 | 257 | 257 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | 609 | 609 | 609 | 609 | 681 | 681 | 681 | 681 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | 65 | 65 | 65 | 65 | 77 | 77 | 77 | 77 |
シフター&ブレーキ | |||||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | 230 | 365 | 295 | 438 | ||||
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | 320 | 505 | 360 | 554 | ||||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | 255 | 255 | 280 | 280 | ||||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | ||||||||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 108 | 108 | 127 | 127 | ||||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 88 | 88 | 106 | 106 | ||||
Growtac Equal caliper (ペア) | |||||||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | 326 | 326 | 360 | 360 | ||||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | 50 | 50 | 50 | 50 | ||||
合計 | 2,028 | 2,243 | 2,032 | 2,297 | 2,340 | 2,558 | 2,351 | 2,620 | |
Model name | R9150 | R9170 | R9100 | R9120 | R8050 | R8070 | R8000 | R8020 |
* *油圧ブレーキラインとブレーキのアウター&インナーワイヤーの重量差、およびDi2のケーブル&ジャンクションとシフトのアウター&インナーワイヤーの重量差はほぼ同じとして考慮していません。
ちょっと、表が大きくなって見辛いですがご容赦ください。まず、確認すべきは先ほど気づいたトレンド、デュラの油圧ブレーキとアルテのリムブレーキの重量は非常に近くなるという所です。デュラ油圧ブレーキDi2のR9170とアルテリムブレーキDi2のR8050。デュラ油圧ブレーキ紐変速R9120とアルテリムブレーキ紐変速R8000。ということはこの中で一番の高級なチョイスであるR9170を選んだとしても、そこまで軽くはならないという事です。逆に最も圧倒的に軽いのはデュラリムブレーキDi2のR9150とデュラリムブレーキ紐変速のR9100です。この2つは重量が2000g強と先程計算した「R8150 mix」の2360gよりも300g以上軽く、圧倒的な軽量化性能です。特にR9100はリムブレーキ紐変速の最終完成系と言われるだけのことはあります。凄い!
当初は油圧ブレーキの感触が好きなので「うーん、アルテの油圧ブレーキDi2のR8070かなぁ」なんて漠然と考えていましたが、R8070では今使っている油圧ブレーキ紐変速のR8020と重量的にはほとんど変わりません。各コンポーネントの重量を比較するとSTIレバーはDi2の方が軽くなりますが、FDとRDはモーター等が無い分紐変速の方が軽くなります。結果としてトータルでの重量は近くなります。ただ、当然重心の高い位置にある重量=STIレバーの方がバイクの挙動や振りの軽さにより強く影響しますので、実際に乗った感じはDi2の方が軽く感じるんだと思います。
ここまでデータをまとめて思ったのは新型デュラR9200系とR8100系は以外と重い、という点でした。ツイッターで見た圧倒的な変速性能に心を奪われていましたが、各コンポーネントの重量を比較してみると12速化によりクランクやスプロケットはかなりの重量増を強いられていることが分かりました。
R9100系とR8000系の中で最も高いチョイスである油圧ブレーキDi2変速のR9170を選んだとしても、リムブレーキDi2変速のR8050もしくはリムブレーキ紐変速のR8000で重量的には肉薄できてしまいます。これでは軽量化厨としては面白くありません。油圧ブレーキの感触が好きなので口惜しい気持ちはありますが、「軽さは正義!」ということで、ここから油圧ブレーキのコンポを除外します。
↓価格の比較
Model name | R9150 | R9170 | R9100 | R9120 | R8050 | R8070 | R8000 | R8020 | |
合計 | ¥306,475 | ¥314,240 | ¥219,074 | ¥218,251 | ¥156,012 | ¥187,276 | ¥117,126 | ¥147,842 | |
ドライブトレイン | |||||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | ¥62,041 | ¥62,041 | ¥22,652 | ¥22,652 | ¥25,561 | ¥25,561 | ¥10,017 | ¥10,017 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | ¥38,333 | ¥38,333 | ¥14,587 | ¥9,048 | ¥21,256 | ¥21,256 | ¥5,662 | ¥5,662 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | ¥26,504 | ¥26,504 | ¥26,504 | ¥26,504 | ¥9,639 | ¥9,639 | ¥9,639 | ¥9,639 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | ¥5,223 | ¥5,223 | ¥5,223 | ¥5,223 | ¥5,234 | ¥5,234 | ¥5,234 | ¥5,234 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | ¥58,779 | ¥58,779 | ¥58,779 | ¥58,779 | ¥30,104 | ¥30,104 | ¥30,104 | ¥30,104 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | ¥3,927 | ¥3,927 | ¥3,927 | ¥3,927 | ¥2,111 | ¥2,111 | ¥2,111 | ¥2,111 |
シフター&ブレーキ | |||||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | ¥64,307 | ¥54,226 | ¥31,697 | ¥38,134 | ||||
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | ¥88,314 | ¥75,184 | ¥54,964 | ¥60,853 | ||||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | ¥6,549 | ¥6,549 | ||||||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | ¥6,323 | ¥6,323 | ||||||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥8,467 | ¥5,675 | ¥5,675 | ||||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥8,467 | ¥5,675 | ¥5,675 | ||||
Growtac Equal caliper (ペア) | |||||||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | ¥33,176 | ¥33,176 | ¥16,225 | ¥16,225 | ||||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | ¥14,185 | ¥14,185 | ¥14,185 | ¥14,185 | ||||
合計 | ¥306,475 | ¥314,240 | ¥219,074 | ¥218,251 | ¥156,012 | ¥187,276 | ¥117,126 | ¥147,842 | |
Model name | R9150 | R9170 | R9100 | R9120 | R8050 | R8070 | R8000 | R8020 |
あくまで定価の比較ですが、12万円のR8000に重量で肉薄されてしまう30万円のR9170はえらくコスパが悪く感じてしまいますね。
で、結局何がいいの?
前章の比較で油圧ブレーキはデュラエースグレードを選んだとしても量的には圧倒的に不利という事が分かりましたので、握力30kgの私としては油圧ブレーキを継続したい気持ちはあったのですが、泣く泣く紐引きのディスクキャリパーを導入する事にします。
Model name | R9150 | R9100 | R8050 | R8000 | R9100STI +R8020 | R9150 | R9100 | |
合計 | 2,028 | 2,032 | 2,340 | 2,351 | 2,366 | 2,172 | 2,176 | |
ドライブトレイン | ||||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | 204 | 158 | 242 | 200 | 200 | 204 | 158 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | 104 | 69 | 132 | 92 | 92 | 104 | 69 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | 193 | 193 | 246 | 246 | 246 | 193 | 193 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | 247 | 247 | 257 | 257 | 247 | 247 | 247 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | 609 | 609 | 681 | 681 | 681 | 609 | 609 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | 65 | 65 | 77 | 77 | 65 | 65 | 65 |
シフター&ブレーキ | ||||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | 230 | 365 | 295 | 438 | 365 | 230 | 365 |
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | |||||||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | |||||||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | |||||||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 108 | 108 | 108 | ||||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | 88 | 88 | 88 | ||||
Growtac Equal caliper (ペア) | 274 | 274 | 274 | |||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | 326 | 326 | 360 | 360 | |||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | 50 | 50 | 50 | ||||
合計 | 2,028 | 2,032 | 2,340 | 2,351 | 2,366 | 2,172 | 2,176 | |
Model name | R9150 | R9100 | R8050 | R8000 | R9100STI +R8020 | R9150 | R9100 |
では、実際にグロータックのEqualキャリパーを採用した場合の重量を比較していきます。まず、ばるさんと同じくR8020のSTIレバーだけをデュラエースのST-R9100に変えた場合。なんと、これだけで2400gを切ることが出来ます。という事は新型デュラの油圧ブレーキDi2のR9270に迫る重量という事です。ST-R9000は中古なら4万円くらいで入手できますので、なんとロマンがあるのでしょうか。
次にデュラリムブレーキDi2変速のR9150とデュラリムブレーキ紐変速のR9100にグロータックのEqualキャリパーを採用した場合をみてました。すると、なんと重量がほぼ同じという結果です。これは既述のDi2はSTIレバーが軽いがFDとRDが重いのでトータルでは紐変速に近い重量になるという事です。ただし、重量の重心がDi2方が低くなるのでバイクの振りの軽さはDi2の方が有利でしょう。
↓価格の比較
Model name | R9150 | R9100 | R8050 | R8000 | R9100STI +R8020 | R9150 | R9100 | |
合計 | ¥307,858 | ¥220,457 | ¥156,012 | ¥117,126 | ¥170,335 | ¥310,701 | ¥237,435 | |
ドライブトレイン | ||||||||
リアディレイラー | RD-R9250 RD-R8150 | ¥62,041 | ¥22,652 | ¥25,561 | ¥10,017 | ¥10,017 | ¥62,041 | ¥22,652 |
フロントディレイラー | FD-R9250 FD-R8150 | ¥38,333 | ¥14,587 | ¥21,256 | ¥5,662 | ¥5,662 | ¥38,333 | ¥14,587 |
カセット (11-30T) | CS-R9200 CS-R8000 | ¥26,504 | ¥26,504 | ¥9,639 | ¥9,639 | ¥9,639 | ¥26,504 | ¥26,504 |
チェーン | CN-M9100 CN-M8100 | ¥6,606 | ¥6,606 | ¥5,234 | ¥5,234 | ¥6,606 | ¥6,606 | ¥6,606 |
クランクセット 170mm, 52-36t | FC-R9200 FC-R8100 | ¥58,779 | ¥58,779 | ¥30,104 | ¥30,104 | ¥30,104 | ¥58,779 | ¥58,779 |
BB (86.5mm) | SM-BB92-41B SM-BB72-41B | ¥3,927 | ¥3,927 | ¥2,111 | ¥2,111 | ¥3,927 | ¥3,927 | ¥3,927 |
シフター&ブレーキ | ||||||||
STIレバー(ペア) | ST-R9250 ST-R8150 | ¥64,307 | ¥54,226 | ¥31,697 | ¥38,134 | ¥54,226 | ¥64,307 | ¥54,226 |
STIレバー(ペア) | ST-R9270 ST-R8170 | |||||||
Discブレーキキャリパー Front | BR-R9270 BR-R8170 | |||||||
Discブレーキキャリパー Rear | BR-R9270 BR-R8170 | |||||||
Disc Rotor 160 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥8,467 | ¥8,467 | ||||
Disc Rotor 140 mm | RT-MT900 RT-MT800 | ¥8,467 | ¥8,467 | ¥8,467 | ||||
Growtac Equal caliper (ペア) | ¥33,220 | ¥33,220 | ¥33,220 | |||||
リムブレーキキャリパー(前後セット) | BR-R9200 BR-R8100 | ¥33,176 | ¥33,176 | ¥16,225 | ¥16,225 | |||
バッテリー | BT-DN300 BTDN110A | ¥14,185 | ¥14,185 | 50 | ||||
合計 | ¥307,858 | ¥220,457 | ¥156,012 | ¥117,126 | 170,335 | 310,701 | 237,435 | |
Model name | R9150 | R9100 | R8050 | R8000 | R9100STI +R8020 | R9150 | R9100 |
当たり前ですが、Di2と紐変速では値段が中古で買う場合は倍くらい違います。当然、単純な重量コスパでいえばR9100が圧倒的に有利です。ですので、結論としては、
ST-R9100 + R8020に決定!
そして、今私はR8020のコンポーネント資産を持っていて、差し当たってデュラSTIレバーのST-R9100と紐引きのブレーキキャリパーさえ買えば、とりあえずの軽量化と実走行が出来る様になります。さらなる軽量化を求めるのであればメルカリでも定期的にチェックしながらR9100のRDとFDやクランクなどを徐々に買って徐々に軽量化すれば良いとの結論になりました。
またR9100は2021年以降のカタログに残ることが決まっている様で、今後のコンポーネントの調達性という意味でもR9150に対するアドバンテージがあるのではと思いました。
R9100で軽量化を完成されば、これから外で実際に走る新型デュラのR9200やR8100の圧倒的な変速性能を見せつけられても「重量性能ではこちらの方が上!」というしょうもないマウントを心の中で取って平静を保つことが出来ます😇
余談ですが、将来飛行機輪行なんかもしたいので、今はルールが厳密化してDi2はバッテリーを抜かないと飛行機輪行できない、という話を聞いたのでより「R9100でいいかな」という気持ちになってしまいました。
これだけのデータと考察をした結果がばるさんと同じR8020のSTIレバーをST-R9100に変える、という何の面白みもない結果になりましたが、全12種類の重量と価格を比較する事によって重量的にはR9100系の方が新型デュラよりも有利という事が分かりましたので、なかなか楽しい思考ゲームでした。
ここまで長文と沢山の数字を見て頂きありがとうございました。当ブログが少しでも読者様の参考になれば幸甚です。
余談
中華製でも良いのでShimano純正互換の中から更に軽くて安価な選択肢はないものかと探してみましたが、唯一使えそうなのがSENSAHのTeam Proのカーボンでした。約2万円で左右ペアが買えて重さはアルテグラ相当でした。シフト方式がカンパ式(レバー1本で大きく押し込むのと小さく押し込む)かつ、あまり軽くないので却下。やっぱり天下のシマノは凄いですね。
名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 16,000~ km (2021年10月19日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 247W / CTL 120~125
ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日
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