チバイチ24Hへの挑戦 準備編②機材と身体

2021年11月6日

昨日アップしました第1回目の記事は早速のアクセスを頂き本当にありがとうございます。思い切ってブログを立ち上げて良かったと思います。こんな立ち上げたばかりの新興ブログを読んでいただき深く感謝です。

チバイチ24Hへの挑戦 準備編①ルート作成 | キャノンボーラーに憧れて
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Hello World! 初めまして!記念すべき第一回目の投稿なので先ずは自己紹介をさせて下さい。私は「てり~」という名前でツイッター(@TerryRinRoadbik)やってお…
https://becannonballer.com/2021/10/18/post-9/

さて、10月13日(水)に15日(金)朝6:30スタートでチバイチ24Hへの挑戦を宣言した私ですが本来であれば10月の月後半にチャレンジしようと思っていたので大急ぎで機材の最終準備を始めました。実際には睡眠時間調整で14日(木)は朝2:00に起きる必要があったので、14日(木)の早朝から機材の最終準備を始めました。はい、夏休みの宿題は8月31日にやるタイプです。それと同時に13日(水)の夜からカーボロードを始めてもりもりご飯を食べ始めました。この辺の機材と身体の準備に関する考え方は10月3日にハーフ中山道キャノンボールを達成された「にんにん(twitter @ninninclimb)」さんの振り返り記事に大きく影響され参考とさせて頂きました。チバイチが522kmで獲得標高1600mである事を考えるととんでもなく難易度の高いチャレンジです。

10/2(土)22時57分大阪梅田新道 発
10/3(日)22時33分東京日本橋  着
走行距離 553.95km
獲得標高 4,372m経過
時間 23時間36分10秒
これが、私の中山道甲州街道ルート、
大阪東京キャノンボールの全て。

https://emuspeedclub.hatenablog.com/entry/2021/10/14/184844

このブログは「初心者なおっさん」が「つよつよ」な人たちのノウハウを真似したら、どうだったかを共有するドキュメンタリーブログです。強い人がやっている事は素直に真似します!(笑)

機材の準備

チバイチでは獲得標高は1600mとはいえロードバイクは軽い方が良いに越したことはありません。ただ、今回のチバイチ24Hでは殆どが平坦なコースであることから特に空力に注意しました。

元々私はロードバイクにゴテゴテにパッキングを重装備して走るのが好きで(性癖)、↓の様にシートボトルケージまで付けて、ハンドルにもバッグをぶら下げていました。

そんな私に衝撃を与えたのは前述のハーフ中山道キャノンボールを達成された にんにんさん です。フロントバックもフレームバッグも無しにたった2回のコンビニ補給で554kmを走り切られたのです。

にんにんさん の補給戦略の詳細は前述のブログに綺麗にまとめられているので詳細は割愛するとして、簡単に言うと①チャレンジ前にカーボロードで食い溜め、②トップチューブバックとサイジャのポケットに食べ物やアミノ酸を詰めれるだけ詰める!というものでした。サドルバッグも付けない軽装でキャノンボールを達成された機材のセッティングの考えに心から感動しました。

最終的に下記の装備でチバイチ24Hをチャレンジすることにしました。
車体: CARRERA TD-01 AIR DISC
ホイール: HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC + MT900 brake rotor
タイヤ: CONTINENTAL GP5000 (クリンチャー)
チューブ: MAXXIS Ultralight tube + Mr. Tuffy Tire Liner (パンク防止帯)
トップチューブバック: APPIDURA RACING TOP TUBE BAG
ボトルケージ: MINOURA ペットボトル用ボトルケージ
サイコン: Garmin Edge 830
ペダル: Assioma DUO (パワーメーター付きペダル)
ライト1: CATEYE Volt 400
ライト2: OLIGHT RN1500
ライト3: OLIGHT SEEMEE 30 x 2
携帯電話1: iPhone SE
携帯電話2: BV9100
モバイルバッテリー: 大型モバイルバッテリー
ダウンチューブバッグ: ROCKBROS TOP TUBE BAG 1.6L
その他: ジップロック財布、充電コード、ティッシュ
ヘルメット: Kabuto R-1CV
アイウェア: ROCKBROS 調光タイプ
シューズ: Shimano RC1
インソール: ボンテガーとスーパーフィートの共同開発した奴
インナー等: しまむらで買った長袖のスポーツインナー、Amazonで買った中華レッグカバー、夏用涼感バラクラバ
グローブ: カステリ ROSSO CORSA PRO V GLOVE

我ながらもう本当に絞りに絞ったという感じです。上から順番に説明していきますとホーイルはキャノンボール研究所のばるさんが買われていたのを真似ししました。HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC 、ロングライド向きのコスパの良いホイールだと思います。このホイールの詳細についてはばるさんが自身のホームページで語り尽くされているのでそちらをご参照ください。

HUNTホイールを注文
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先日、試乗の機会を頂いたHUNTのホイール。感触が良かったので注文してみました。 注文したのは、「HUNT 44 AERODYNAMICIST CARBON DISC WHEELSET」です(上記画像 […]
https://cannonball24.com/ordering-hunt-wheels/

チューブはブチル軽量チューブ定番のMaxxis Ultralight。ラテックスは空気抜けや耐久性に不安があるので安定のブチルチューブです。そして、個人的に気に入っているのがこのMr. Tuffyのタイヤライナー(耐パンク帯)です。ロングライドTTにおいて最も時間のロスで怖いのはパンク、そのパンクリスクを最小限にしてくれるアイテムです。ただし、タイヤとチューブの間とという一番回転の外側に近い部分に60g x 2の重りを入れることになるので、これは仕方ないのないトレードオフです。今回のチバイチもこのタイヤライナーのお陰でパンクやエア漏れの心配はまったくありませんでした。

ボトルケージはMINOURAのペットボトル用ボトルケージです。これにペットボトルを直接挿して100均で売っているペットボトルキャップを取り付けて運用しました。自販機で飲み物を買ったら蓋だけ取り換えて直ぐに出発することが出来、時間の節約に有効だったと思います。

ライトは にんにんさん の運用と偶然にも同じでVolt400を常時点滅運用(ランタイムは公称60時間!)、OLIGHT RN1500は夜専用で使いました。ダウンヒルで明るさが必要な時はシーンに合わせて400ルーメン→800ルーメン→1500ルーメンと切り替えました。ただ、これは今回失敗した点の一つでRN1500は2本持っていくべきでした。外洋海岸線~南房総~木更津と幕張に入るまでは本当にずっと暗くてRN1500のバッテリーが無くなりました。幸い準備していたモバイルバッテリーからチャージしましたが、RN1500はチャージ中は使えないので頻繁に抜き差しをしなければならずバッテリーにも良くないことをしてしまいました。次があれば必ずVolt400 + RN1500 x 2体制にします。バックライトはOLIGHT SEEMEE 30 x 2で運用しました。1つは最初からつけっぱなしでもう1つは夜になってから2灯体制にしました。

ロングライド用にSIMフリー中華携帯のBlack View BV9100という携帯電話を使っています。とにかくデカい&重い。だけと防水で圧倒的なバッテリー容量があるため、グーグルマップで現在地共有をしながら(GPSは多大に電力を消耗する)、スピーカー音量全開でアニメのドラマCDを流しっぱなしにても、確かゴール時にバッテリー残量60%くらいはあったと思います。モバイルバッテリーとしても機能するので、これも安心ポイントです。冗長で退屈な河川敷CR区間もこいつのお陰でまったく退屈せずに走れました。いつもならBluetooth外部スピーカーを持っていくのですが、軽量化と空力の為に今回は持っていきませんでした。BV9100のスピーカーだと幹線道路を走っている時は音が聞こえないのですがチバイチは静かなCRや道路も車通りが少ないのでBluetooth外部スピーカー無しで問題ありませんでした。これとは別に更に大型のモバイルバッテリーを持っていきました。ゴール時に残量にかなり余裕があったので、モバイルバッテリーは無しでもよかったかもしれません。

ダウンチューブバッグの中身は予備チューブ1本、Pekoさんのお手製輪行袋ウルトラ軽量タイプ&ホイール用輪行袋、チェーンカッター、アーレンキー&タイヤレバー、修理パッチ、ミッシングリンク、携帯ポンプ、CO2です。
タイヤライナーを使っている分、パンクの可能性は低いと考え、チューブとCO2は1セットのみ。一応の保険で修理パッチは入れてます。Pekoさんのお手製輪行袋は本当にコンパクトにまとまるので、これらすべてをダウンチューブバックに入れることが出来ました。重心の低減にも寄与していると思います。このお陰でサドルバック無しの運用をすることが出来ました。

チェーンオイルはツイッターのTLで人気のヴィプロスのブルーノを使用しました。しかし、迎撃してくださったHさんからチェーンが音鳴りしていたとご指摘があったので、チェーンの摩耗チェックは大丈夫でしたが、チェーンを交換した方が良かったかもしれません。

財布はジップロック財布です。これが一番薄くて軽量で防水で耐久性もそこそこあります。しかも透明なので中身が見やすい!自販機で硬貨を取り出すときも楽ちんです。おカネは一応2万円くらいいれておきました。あとは免許書と保健所とクレジットカードとスイカです。ティッシュはローディーのたしなみとしてちゃんと持っていきます(笑)

ヘルメットはKabuto R-1CV!これは本当に良かったと思います。平坦が長いコースで十分にその恩恵を感じれました。また、これだけの空力特性を有しながら軽量に作られていて首が疲れにくいのも非常に良いです。バイザーは調光タイプを使っています。夜も昼もそのままで走ることができます。さらにプラスしてアイウェアでROCKBROSの調光タイプのサングラスをつけました。二重で目を守っています。これは前にロングライドTTで目が乾燥しすぎてDNFされた方をTLで見たので、安全の為にこういう運用にしています(もちろんその方はアイウェアをつけていました。つけていてもアイウェアの隙間から入る風で目が乾燥してしまった様です。)。あとR-1で非常に良かったのはCRを爆走する中で大きな虫に3回あたりました。うち1回は蜂でした。R-1のバイザーのおかげで弾いてくれ、まったく問題がありませんでした。バイザー無しのヘルメットだったらと思うとぞっとします。

シューズはマジックテープタイプのShimano RC1です。エントリーモデルらしい固すぎないソールがロングライドに向いていると思っています。インソールはボンテガーがスーパーフィートと共同開発したinForm BioDynamic Insoleです。この組み合わせが固すぎない足元を作り520km走った後でも足の裏が痛くなることはありませんでした。足の裏の痛みに悩む方がいれば是非おすすめします。

インナー等の服装ですが、私は絶対に日焼けしたくないタイプなので常に腕と足を覆っています。夏場はアームカバーですが、今回は夜が寒くなりそうだったので、上はしまむらで800円くらいで買ったスポーツインナーで、下はAmazonで1000円くらいで買ったレッグカバーです。レーパンは3重でいきました。2重だと250kmくらいが限界です。普段、アームカバーやレッグカバーを使わない、という方にもチバイチの際には腕と足を覆う事を強くお勧めします。利根川CR区間の雑草がすごく、雑草に体当たりしながら進まないといけない区間が一部あります。もちろん、これは行政の草刈りのタイミングにもよりますが、10月中旬の15日に走ってかなり雑草が茂っている区間があったということは、下手すれば冬場間近まで雑草区間が残っている可能性はありそうです。

グローブ。これもお気に入りでお勧めの装備。カステリのROSSO CORSA PRO V GLOVE。軽量&薄型でありながらしっかりと手の痺れを軽減してくれるグローブです。サイズ展開も豊富で手の小さい私にもぴったりのサイズがありました。

不採用になった機材

最強のフロントバックと名高いRouteWerksを買っていたのですが、やはりフロントバックを付けると全面で風を受けてしまい、フロントバックの重さの問題以上に空力上不利になるかと考えて泣く泣く採用を見送りました。これに補給食を詰めて走りたかった。。。。

DHバー。平坦コースなのでこれも本当に使いたかったのですが、高さ調整のポジション出しが間に合わずに泣く泣く不採用。重さも許容範囲で、これが使えれば河川敷CR区間はもっと楽だったと思われるが故に、非常に残念でした。

身体の準備

今回は長いうえに面白くない話が多いかなと不安になりますが、まだ続きます。機材の話が終わったのでようやく身体の準備の話です。

チャレンジ直前のTSSとCTLは下記の通りです。10月2日にファイザーワクチン2回目を打って、丁度そこからまた調子を取り戻そうというところでした。直近2週間の高強度があまりに足りていなかったので前々日はあえて高強度を少し踏みました。前日の14日はフルレストしてチャレンジ当日はTSB+12に調整しました。準備編①でも書きましたが、ワクチン2回目で体調を崩してから完全には復調しておらず8割調子ぐらいでのチャレンジとなりました。

そしてカーボロードですが、チャレンジ中の補給を最小限にするためにチャレンジ直前までひたすら食べ続けました。13日の夜はパスタ350g食べて、その後、翌14日の朝2:40からチャルメラの博多ラーメンを2人前。ここから普段の食トレの成果を存分に発揮します(笑)。

同14日の8:40にはオムそば大盛(やきそばの麺2人前&卵3個)。ちなみにこの3:00~8:00までの間は機材の準備と仕事を片付けました。

11:53には決戦前の食事としていつものインドカレー屋さんでナン3枚を食べました。

残った仕事を大急ぎで片付け、14:22には就寝しました。

チャレンジ当日の15日は3:00に起きて、卵を2個入れたそばを2人前たべました。ツイートには12時間睡眠と書きましたが、途中夜中に目が覚めて3時間くらい起きていたので実際は9時間睡眠くらいです。ガーミンのボディバッテリーは最大値で89でした。これだけ食べたので予定通り+2kgのカーボロードを積むことができました。

13日にチバイチ24H挑戦を決断してから実質1日程しか準備期間がありませんでしたが、なんとか機材と身体の準備が整いました!

次回はいよいよチバイチ24H当日!現地入りからスタート~中盤くらいまでを書いていこうと思います。

筆者情報

名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 16,000~ km (2021年10月19日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 247W / CTL 120~125

ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
          東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日)