Shimanoコンポのモデル名と年式一覧
どうも頭の中は最近注文したELVES VANYARの事でいっぱいな男てり~です。今回はこれから一台目のロードバイクを買おうと悩んでいて、中古ロードバイクを見てみたものの付いているコンポが何がなんだか分からないという読者様の為に情報をまとめてみました。
Shimanoコンポの序列
「ロードバイク何買おう?」と悩み始めて最初に知るのが「コンポ(コンポーネンツ=ギアやブレーキの自転車の部品一式)」が結構重要という事。Shimano以外にももちろんコンポーネントメーカーはありますが、Shimanoのマーケットシェアは85%程度あり、最初の一台を買うのであれば部品の調達性やメンテナンスも考慮するとほぼShimano一択というのが正直なところです。(SRAMやカンパ乗りの方すみません🙏)
このShimanoのコンポーネントにはグレードがあってグレード別に変速数や重量や価格帯が分かれています。最初は名前に慣れるまで違和感があるかもしれませんが、ぜひ暗記してください。グレードの高い順に以下の通りです。
グレード | 読み方 | 変速数 |
DURA-ACE | デュラエース | 12s/11s |
ULTEGRA | アルテグラ | 12s/11s |
105 | イチマルゴ | 11s |
TIAGRA | ティアグラ | 10s |
SORA | ソラ | 9s |
CLARIS | クラリス | 8s |
TOURNEY | ターニー | 6~8s |
デュラエースとアルテグラは2021年の9月に2022年の新しいモデルが発表され、新モデルからは12s (= 12 speed = 12速変速)となりました。現行モデル(R9100/R8000系)は11速です。
グレードが高くなるほどより軽量になります。自転車において「軽さは正義」であるため、最高グレードのデュラエースが最も軽いコンポーネントです。
デュラエースとアルテグラの11sと105は同じ11速なので互換性があります。すなわち105コンポでロードバイクを乗り始めると途中で一部のパーツを105からアルテグラに変えたりアップグレードすることができます。これがツイッター等で「最初の一台になんのコンポがお勧めでしょうか?」と質問すると、「105以上のグレードにしておけ」と通称「105以上にしておけおじさん」が大量に発生する所以です。
ロードバイクはフレームのサイズに関わらず700Cというサイズのホイールを使うので、自転車のスピードは純粋にギア比と回転数で決まります。上記のShimanoのコンポーネントは基本的にはフロントのクランク(ペダルが付いているところ)は50T-34T(フロント2速、大きなギアの歯数が50(T=tooth)、小さなギアの歯数が34)で後ろのホイールについてるスプロケットは11T-28Tです。これはデュラエースからターニーまで基本は同じです(速い人は脚力に合わせてギア比を変えますが)。なのでコンポーネントの違いによる「絶対的な速度の差」というのはありません。変速数というのはその上限と下限が決まっている中でどれだけ細かくギアが分かれているかというだけなのです。では何故ギアを細かく分けるかというと、パワーを出しやすいケイデンス(脚とクランクの回転数)というのがあって、ギアを細かくすることによって坂道や下り坂でもなるべくケイデンスを一定にできるからです。ご予算に合わせてお選びください。安いコンポーネントだから変速しないということはありません。
Shimanoコンポの年式一覧
さて、ここまでは何処にでもある情報ですが、私が困ったのは中古車を見ていて6700がなんだか分からない。どれくらいの年式なのかも不明、という所でした。そこで、下表にまとめてみました!
発表年月 | グレード | 型式番号 | 変速数 |
1996年 | DURA-ACE | 7700 | 9s |
1997年 | ULTEGARA | 6500 | 9s |
1999年 | TIAGRA | 4400 | 9s |
2000年 | SORA | 3300 | 8s |
2003年 | DURA-ACE | 7800 | 10s |
2004年 | ULTEGRA | 6600 | 10s |
2005年 | 105 | 5600 | 10s |
2007年 | SORA | 3400 | 9s |
2007年 | TIAGRA | 4500 | 9s |
2008年 | DURA-ACE | 7900 | 10s |
2009年 | ULTEGRA | 6700 | 10s |
2010年 | 105 | 5700 | 10s |
2011年 | TIAGRA | 4600 | 10s |
2012年 | TOURNEY | A070 | 6~8s |
2012年 | SORA | 3500 | 9s |
2012年 | DURA-ACE | 9000 | 11s |
2013年6月 | ULTEGRA | 6800 | 11s |
2014年5月 | 105 | 5800 | 11s |
2015年 | TIAGRA | 4700 | 10s |
2016年 | SORA | R3000 | 9s |
2016年6月 | DURA-ACE | R9100 | 11s |
2017年4月 | CLARIS | R2000 | 8s |
2017年6月 | ULTEGRA | R8000 | 11s |
2018年6月 | 105 | R7000 | 11s |
2021年9月 | DURA-ACE | R9200 | 12s |
2021年9月 | ULTEGRA | R8100 | 12s |
これ以外にも数字四桁以外のShimanoのコンポーネントも結構数があるのですが、とりあえずこの表があればほとんどの中古車に対応できると思います。私は既に3台の自転車を所有していますが練習用に室内固定ローラー用に購入した中古車が2012年製のものでULTEGRA6700のコンポがついていました。10万円以下で買えましたしガンガン踏んでもしっかり回ってくれますので大変満足していますよ。ちゃんと管理された個体であれば10年落ちの中古車でも全然問題ないと思います。世界のShimanoは流石です。
コンポの型式が分からない場合は、下記の場所を確認すると型式番号が書いてあります↓。
Shimano 主なモデルナンバー記載場所
互換性について
注意すべきは同じ11sや10sであっても互換性ないものがあるということです。互換性については色んな方がブログで書いてますので「Shimano 6800 互換性」などのキーワードで検索すれば沢山の記事が出てきますよ。
特に10sの互換性の悪さには十分ご注意を。
FF外から失礼します🙇♂️
— コッシー@チームお先にどうぞ (@cozzy84620347) November 12, 2021
とても見やすいですね〜
互換性で言うと、TIAGRA4700系の10sが105以上の10sとMIX出来ないのと、古い話になりますが同じ10sでも5600、6600、7800世代と5700、6700、7900世代でブレーキのレバー比が変わっててキャリパーとSTIの新旧MIXが非推奨になってるのが有名ですよね。
油圧・リム・紐変速・Di2変速
ここから更にややこしくなっていきます。ロードバイクのブレーキにはワイヤー紐で引っ張って作動する「リムブレーキ」と油圧の力で作動する「ディスクブレーキ」の2種類(細かいことをいうとワイヤー紐で引っ張って作動する「ディスクブレーキ」もあります。その場合の型式はリムブレーキと同じです)、変速方式には通常のワイヤー紐で引っ張って変速する通称「紐変速」とバッテリーとモーターの力で変速する「Di2変速」の2種類があります。但し、「Di2変速」が採用されているのはデュラエースとアルテグラだけです。まとめると下記の様になります。
型式 | グレード | 説明 | おおよその価格 |
R9250 | (新型)デュラエース | 紐リムブレーキDi2変速 | ¥386,987 |
R9270 | (新型)デュラエース | 油圧ブレーキDi2変速 | ¥412,229 |
R8150 | (新型)アルテグラ | 紐リムブレーキDi2変速 | ¥215,157 |
R8170 | (新型)アルテグラ | 油圧ブレーキDi2変速 | ¥261,157 |
R9150 | デュラエース | 紐リムブレーキDi2変速 | ¥307,858 |
R9170 | デュラエース | 油圧ブレーキDi2変速 | ¥315,623 |
R9100 | デュラエース | 紐リムブレーキ紐変速 | ¥220,457 |
R9120 | デュラエース | 油圧ブレーキ紐変速 | ¥219,634 |
R8050 | アルテグラ | 紐リムブレーキDi2変速 | ¥156,012 |
R8070 | アルテグラ | 油圧ブレーキDi2変速 | ¥187,276 |
R8000 | アルテグラ | 紐リムブレーキ紐変速 | ¥117,126 |
R8020 | アルテグラ | 油圧ブレーキ紐変速 | ¥147,842 |
R7000 | 105 | 紐リムブレーキ紐変速 | ¥72,080 |
R7020 | 105 | 油圧ブレーキ紐変速 | ¥97,414 |
4700 | ティアグラ | 紐リムブレーキ紐変速 | ¥57,493 |
4720 | ティアグラ | 油圧ブレーキ紐変速 | ¥79,402 |
解説をすると、Di2変速のものは十の位が「50」になります。デュラエースの紐変速のR9000であればDi2変速はR9050。アルテグラの紐変速のR8000であればR8050です。ブレーキ方式が紐引きブレーキ(リムブレーキ)の場合は「XX00」または「XX50」ですが、油圧ブレーキの場合は十の位が「20」になります。ですので、紐変速の場合は「XX20」で分かりやすいですが、DI2変速の場合は50+20で「XX70」になります。
ティアグラより下位グレードになるとコンポーネントをグループセットで買うというより完成車についてくるという感じになると思いますので、省略させて頂きました。
コンポーネントの場所により更に番号が変わります
実は上の番号はSTIレバーの番号の場合で、それ以外のコンポーネントは番号が変わる場合があります。例えばSTレバーがR9100であればでフロントクランクもフロントディレーラーもリアディレーラーも全部R9100ですが、Di2だとフロントクランクは共用で全部R9100となり、フロントディレーラーとリアディレーラーはDi2なので「9150」になります。変速機に油圧ブレーキか紐リムブレーキかは関係ないので。慣れないとちょっとややっこしいですね。
STIレバー | フロントクランク | フロントディレーラー | リアディレーラー |
ST-R9150 | FC-R9100 | FD-R9150 | RD-R9150 |
ST-R9170 | FC-R9100 | FD-R9150 | RD-R9150 |
ST-R9100 | FC-R9100 | FD-R9100 | RD-R9100 |
ST-R9120 | FC-R9100 | FD-R9100 | RD-R9100 |
というわけで、今回はShimanoの各コンポーネントの年式とコンポーネントの型式についてまとめてみました。
名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 16,000~ km (2021年10月19日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 243W / CTL 120~125
ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません