Shimanoコンポのモデル名と年式一覧

2021年11月13日

どうも頭の中は最近注文したELVES VANYARの事でいっぱいな男てり~です。今回はこれから一台目のロードバイクを買おうと悩んでいて、中古ロードバイクを見てみたものの付いているコンポが何がなんだか分からないという読者様の為に情報をまとめてみました。

Shimanoコンポの序列

「ロードバイク何買おう?」と悩み始めて最初に知るのが「コンポ(コンポーネンツ=ギアやブレーキの自転車の部品一式)」が結構重要という事。Shimano以外にももちろんコンポーネントメーカーはありますが、Shimanoのマーケットシェアは85%程度あり、最初の一台を買うのであれば部品の調達性やメンテナンスも考慮するとほぼShimano一択というのが正直なところです。(SRAMやカンパ乗りの方すみません🙏)

このShimanoのコンポーネントにはグレードがあってグレード別に変速数や重量や価格帯が分かれています。最初は名前に慣れるまで違和感があるかもしれませんが、ぜひ暗記してください。グレードの高い順に以下の通りです。

グレード読み方変速数
DURA-ACEデュラエース12s/11s
ULTEGRAアルテグラ12s/11s
105イチマルゴ11s
TIAGRAティアグラ10s
SORAソラ9s
CLARISクラリス8s
TOURNEYターニー6~8s

デュラエースとアルテグラは2021年の9月に2022年の新しいモデルが発表され、新モデルからは12s (= 12 speed = 12速変速)となりました。現行モデル(R9100/R8000系)は11速です。

グレードが高くなるほどより軽量になります。自転車において「軽さは正義」であるため、最高グレードのデュラエースが最も軽いコンポーネントです。

デュラエースとアルテグラの11sと105は同じ11速なので互換性があります。すなわち105コンポでロードバイクを乗り始めると途中で一部のパーツを105からアルテグラに変えたりアップグレードすることができます。これがツイッター等で「最初の一台になんのコンポがお勧めでしょうか?」と質問すると、「105以上のグレードにしておけ」と通称「105以上にしておけおじさん」が大量に発生する所以です。

ロードバイクはフレームのサイズに関わらず700Cというサイズのホイールを使うので、自転車のスピードは純粋にギア比と回転数で決まります。上記のShimanoのコンポーネントは基本的にはフロントのクランク(ペダルが付いているところ)は50T-34T(フロント2速、大きなギアの歯数が50(T=tooth)、小さなギアの歯数が34)で後ろのホイールについてるスプロケットは11T-28Tです。これはデュラエースからターニーまで基本は同じです(速い人は脚力に合わせてギア比を変えますが)。なのでコンポーネントの違いによる「絶対的な速度の差」というのはありません。変速数というのはその上限と下限が決まっている中でどれだけ細かくギアが分かれているかというだけなのです。では何故ギアを細かく分けるかというと、パワーを出しやすいケイデンス(脚とクランクの回転数)というのがあって、ギアを細かくすることによって坂道や下り坂でもなるべくケイデンスを一定にできるからです。ご予算に合わせてお選びください。安いコンポーネントだから変速しないということはありません。

Shimanoコンポの年式一覧

さて、ここまでは何処にでもある情報ですが、私が困ったのは中古車を見ていて6700がなんだか分からない。どれくらいの年式なのかも不明、という所でした。そこで、下表にまとめてみました!

発表年月グレード型式番号変速数
1996年DURA-ACE77009s
1997年ULTEGARA65009s
1999年TIAGRA44009s
2000年SORA33008s
2003年DURA-ACE780010s
2004年ULTEGRA660010s
2005年105560010s
2007年SORA34009s
2007年TIAGRA45009s
2008年DURA-ACE790010s
2009年ULTEGRA670010s
2010年105570010s
2011年TIAGRA460010s
2012年TOURNEYA0706~8s
2012年SORA35009s
2012年DURA-ACE900011s
2013年6月ULTEGRA680011s
2014年5月105580011s
2015年TIAGRA470010s
2016年SORAR30009s
2016年6月DURA-ACER910011s
2017年4月CLARISR20008s
2017年6月ULTEGRAR800011s
2018年6月105R700011s
2021年9月DURA-ACER920012s
2021年9月ULTEGRAR810012s

これ以外にも数字四桁以外のShimanoのコンポーネントも結構数があるのですが、とりあえずこの表があればほとんどの中古車に対応できると思います。私は既に3台の自転車を所有していますが練習用に室内固定ローラー用に購入した中古車が2012年製のものでULTEGRA6700のコンポがついていました。10万円以下で買えましたしガンガン踏んでもしっかり回ってくれますので大変満足していますよ。ちゃんと管理された個体であれば10年落ちの中古車でも全然問題ないと思います。世界のShimanoは流石です。

コンポの型式が分からない場合は、下記の場所を確認すると型式番号が書いてあります↓。

Shimano 主なモデルナンバー記載場所
thumbnail
https://bike.shimano.com/ja-JP/information/customer-corner/model_num.html

互換性について

注意すべきは同じ11sや10sであっても互換性ないものがあるということです。互換性については色んな方がブログで書いてますので「Shimano 6800 互換性」などのキーワードで検索すれば沢山の記事が出てきますよ。

特に10sの互換性の悪さには十分ご注意を。

油圧・リム・紐変速・Di2変速

ここから更にややこしくなっていきます。ロードバイクのブレーキにはワイヤー紐で引っ張って作動する「リムブレーキ」と油圧の力で作動する「ディスクブレーキ」の2種類(細かいことをいうとワイヤー紐で引っ張って作動する「ディスクブレーキ」もあります。その場合の型式はリムブレーキと同じです)、変速方式には通常のワイヤー紐で引っ張って変速する通称「紐変速」とバッテリーとモーターの力で変速する「Di2変速」の2種類があります。但し、「Di2変速」が採用されているのはデュラエースとアルテグラだけです。まとめると下記の様になります。

型式グレード説明おおよその価格
R9250(新型)デュラエース紐リムブレーキDi2変速¥386,987
R9270(新型)デュラエース油圧ブレーキDi2変速¥412,229
R8150(新型)アルテグラ紐リムブレーキDi2変速¥215,157
R8170(新型)アルテグラ油圧ブレーキDi2変速¥261,157
R9150デュラエース紐リムブレーキDi2変速¥307,858
R9170デュラエース油圧ブレーキDi2変速¥315,623
R9100デュラエース紐リムブレーキ紐変速¥220,457
R9120デュラエース油圧ブレーキ紐変速¥219,634
R8050アルテグラ紐リムブレーキDi2変速¥156,012
R8070アルテグラ油圧ブレーキDi2変速¥187,276
R8000アルテグラ紐リムブレーキ紐変速¥117,126
R8020アルテグラ油圧ブレーキ紐変速¥147,842
R7000105紐リムブレーキ紐変速¥72,080
R7020105油圧ブレーキ紐変速¥97,414
4700ティアグラ紐リムブレーキ紐変速¥57,493
4720ティアグラ油圧ブレーキ紐変速¥79,402

解説をすると、Di2変速のものは十の位が「50」になります。デュラエースの紐変速のR9000であればDi2変速はR9050。アルテグラの紐変速のR8000であればR8050です。ブレーキ方式が紐引きブレーキ(リムブレーキ)の場合は「XX00」または「XX50」ですが、油圧ブレーキの場合は十の位が「20」になります。ですので、紐変速の場合は「XX20」で分かりやすいですが、DI2変速の場合は50+20で「XX70」になります。

ティアグラより下位グレードになるとコンポーネントをグループセットで買うというより完成車についてくるという感じになると思いますので、省略させて頂きました。

コンポーネントの場所により更に番号が変わります

実は上の番号はSTIレバーの番号の場合で、それ以外のコンポーネントは番号が変わる場合があります。例えばSTレバーがR9100であればでフロントクランクもフロントディレーラーもリアディレーラーも全部R9100ですが、Di2だとフロントクランクは共用で全部R9100となり、フロントディレーラーとリアディレーラーはDi2なので「9150」になります。変速機に油圧ブレーキか紐リムブレーキかは関係ないので。慣れないとちょっとややっこしいですね。

STIレバーフロントクランクフロントディレーラーリアディレーラー
ST-R9150FC-R9100FD-R9150RD-R9150
ST-R9170FC-R9100FD-R9150RD-R9150
ST-R9100FC-R9100FD-R9100RD-R9100
ST-R9120FC-R9100FD-R9100RD-R9100

というわけで、今回はShimanoの各コンポーネントの年式とコンポーネントの型式についてまとめてみました。

筆者情報(初投稿時)

名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 16,000~ km (2021年10月19日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 243W / CTL 120~125

ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
          東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日