チバイチ24Hへの挑戦 準備編①ルート作成
Hello World! 初めまして!記念すべき第一回目の投稿なので先ずは自己紹介をさせて下さい。私は「てり~」という名前でツイッター(@TerryRinRoadbik)やっております1985年産まれの36歳のおっさんです。酒浸りな日々を過ごし、仕事しか生き甲斐のない面白くない人生を送っていましたが、ある時ロードバイクに出会い人生が変わりました。2021年1月1日から本格的にロードバイクに乗り始めたロードバイク歴10ヶ月の初心者です。東京-大阪間520kmを自転車で24時間で走りきるキャノンボールというチャレンジとその達成者に贈られる「キャノンボーラー」という称号に憧れて日々トレーニングに取り組んでいます。このブログはそんな初心者おっさんの成長の記録のドキュメンタリーと初心者なおっさんがローディー諸先輩方が切り開いたノウハウを学びその失敗や成功を共有する、そんなブログです。
今回2021年10月15日(金)にキャノンボールの前哨戦としてチバイチ(千葉一周520km)を24時間以内に走るチャレンジに挑戦しましたので、その経験を共有したいと思います。最初にキャノンボールの前哨戦として何故チバイチかというのを説明しますと、キャノンボールは24時間自転車で走り続けるという異常行動(笑)を伴うチャレンジで特にオーバーナイトで走る非日常的な経験が必須なわけです。チバイチは520kmというキャノンボール同じ距離を走りつつ、コースの殆どが河川敷サイクリングロード(CR)&海岸線という獲得標高も低く信号も少ないという24時間チャレンジの初挑戦者には挑みやすいコース設定です。更に大阪東京キャノンボールや初級キャノンボール(名古屋-東京間)であれば安くない新幹線代がかかる事を考えると、チバイチは首都圏住みであれば輪行時の交通費が安く済むのです。横浜に住んでいる私であれば市川までの往復の交通費はたったの1452円で済みます。まさに24時間チャレンジの「早い、安い、美味い」を体現したのがチバイチなのです!
前置きが長くなりましたが読者様がこの記事にたどり着いたということは、きっと千葉一周520kmを(24時間以内にではないにせよ)走るチバイチに興味がおありだと思います!最初にこのチャレンジをしようと決めたときに困ったのはその情報の少なさです。キャノンボールに比べればマイナーなチャレンジでグーグルの検索でも殆ど検索がヒットせず。頼みのブログの情報もざっくりとした走行後の感想しかなかったりと散々でしたので、この記事がチバイチに挑戦される皆様の一助となれば嬉しいです。
チバイチ挑戦を決めた最初の壁は「ルートをどうしたらいいのか分からない」でした。チバイチは大きく分けて①市川から関宿までの江戸川CR区間、②関宿から銚子までの利根川CR区間、③銚子から九十九里や鴨川を抜けて房総半島最南端の根本港までの外洋海岸線区間、④根本港から洲崎をまわり富津と木更津を通って市川まで帰ってくる東京湾海岸線区間、の4つの区間があります。特に①と②に関しては右岸側を走るのか左岸側を走るのかで失敗すると砂利道区間もあり、残念ながら普段なら頼みの綱のグーグルマップもCR上の路面状況までは見れないため、チバイチ完走者のルートをサクッと手に入れたい所でした(他力本願万歳!)最も詳細に記載があったのは日本を代表するアマチュア女性ヒルクライマーといっても過言ではない篠さんのブログですが、肝心のCR区間をどっち側を走るべきかについてはブログ内で言及されておらず、私は江戸サイも利根サイも走ったことがないので途方に暮れていました。
そんな時はツイッターです。調べて分からないことがあったら即ツイッターで聞く。何処までも他力本願です。直ぐにフォロワーさんからこんなリプをいただきました。
なんと篠さんのStravaの走行ログのリンクを頂きました。これさえあれば鬼に金棒です。
https://www.strava.com/activities/4273260345?utm_source=com.google.android.keep&utm_medium=referral
Stravaにログインした状態でこのリンクを開けば篠さんが走ったルートをGPXファイルでダウンロードしてそのままガーミンにインポートすることが出来ます。何処までも他力本願万歳!
流石、界隈の有名人。かなりしっかり下調べをされてルートを引かれて走られたようで①市川から関宿までの江戸川サイ区間は東京と埼玉側を走り、②関宿から銚子までの利根川CR区間は場所により千葉側と茨城側を走り分けていました。これは間違いなく初見殺しでしたので、篠さんのルートを使わせて頂いて本当に良かったと思っています。 ただ、何か所かミスルートがありましので(実走行ログベースのルート故に仕方ない。弘法も筆の誤り。)、実際に使う際にはルートポイントを設定してミスコースの方向に誘導されない様にしておいた方が良いかと思います。
「人様のStravaのログを晒しておいておめーはどうなんだよ」と言われそうなので、ちゃんと私のStravaログも晒しておきます。。。。ただ、私の走行ログはミスルートが多かったので、篠さんの走行ログベースのGPXファイルを使われる方が良いかと思います。
https://www.strava.com/activities/6117907088
これで走行スケジュールを考えるためのベースとなるルートがようやく引けました(←お前は何もしていない)。次に考えなければならないのは①スタート=ゴール地点と②出発時間と③時計回りか反時計回りかという事です。①のスタート地点については皆さんの住んでる場所によると思いますが、私は横浜に住んでいるのでJRでのアクセスを考えてJR市川駅の近くの市川橋の東京側をスタート地点としました。篠さんのスタート&ゴール地点から約7km北なだけでしたので、篠さんのルートをそのまま使って問題ありませんでした。次に②の出発時間ですが「24時間チャレンジは早朝発の方が楽」というのが定説で、かつ家庭の事情で前泊も難しいことから横浜から始発で行って市川駅に着く時間から逆算して朝6:30頃としました。最後に③の時計回りか反時計回りかですが、これは決行日の風向きにもよると思いますが初見のCRを真っ暗な中走るのはごめんこうむりたかったので、明るいうちに走り切りたいという考えと、「CRは景色が変わらず退屈で精神修行だ」という情報があったので、集中力もあり元気な前半のうちに走り切りたいと考えて時計回りとしました。こうして①市川橋スタート、②朝6:30発、③時計回り、という工程表がざっくりと組みあがりました。
ここまで出来ればあとは決行日を決めるだけです。チバイチの最大の障壁は風です。ひたすら障害物のない吹きっ晒しの河川敷や海岸線を走るチバイチはとにかく風向きが重要です。ローディーなら首がもげる程頷いてくれると思いますが、追い風か向かい風かで天国にも地獄にもなります。チバイチは1周コースであることから一方向に進んで行くキャノンボール以上に風向きがシビアだなと思いました。私が利用したのは「Windy」というアプリです↓。無料で使え、なんと10日先の風向きまで予報をしてくれます。このアプリを使って前述のスケジュールになるべく沿った無風・追い風の日を選べました。それでももちろん全区間追い風の日を選ぶのはほぼ無理だと思いますので、「どれだけマシな日を選べるか」が勝負となると思います。どちらかというと追い風の日を選ぶというよりは、なるべく無風な日を選ぶという感じになるかと思います。「ロングライドは休暇力」とはよく言ったものです。
https://apps.apple.com/jp/app/windy-com/id1161387262
そして決行日を悩みに悩みます。実はファイザーワクチンの2回目を10月2日(土)に打っており、10月12日(火)の時点で体調的には7~8割といった感じで、いくつかチバイチ用に注文した装備も届くのを待っている状態でした。Windyの予報では18日の週の風向きはすべて良くなく、10月中にチバイチを実施するなら25日の週に風が良い日を来るかの運次第という状況でした。
この時に背中を押して頂けたのは北海道で1000km40時間を達成されたロングライダーのJimmyさんでした。体の調子と装備の準備を天秤にかけても風向きが良さそうな日を取り、2021年10月15日(金)にチバイチ24Hを実行すること決断しました。そして、翌13日にチバイチ24Hへの挑戦をツイッターで宣言しました。
このツイートには本当に多くの「いいね」を頂き、嬉しさとともに大きなプレッシャーを頂きました(笑)
2021年10月19日追記、この記事の公開後コース取りについてこんなご指摘をいただきました。
宝珠花橋というのは関宿の手前の橋です(下図の青い点)。ここで埼玉側から千葉側に渡るべきでした。確かに埼玉側を関宿横まで移動してしまうと関宿に渡る歩行者用の橋が分かり辛くタイムロスをしてしまいました。また、時間的にも千葉側を走った方が早そうです。(赤が実際の走行ログ。緑が推奨されるルート)篠さんルートは赤のラインになってますので、これから走る方は是非千葉側を走ってください。
ルートについてもう一つ追記です。関宿を過ぎた後に直ぐに橋があるのですが、関宿と同じ高さのCRを走っていると橋にぶつかってしまい前に進むことができません。私は進行方向左側に走りやすそうな道があるのをみつけて一旦戻ってから自転車を担いで階段を下りたのですが、この道は工事車両専用で自転車は走ってはいけない道でした(下図、赤線Xのルート)。誠に申し訳ありません。ただしくは進行方向右側に降りて橋を潜り再度土手を登ってCRに復帰するルートが正しいルートでした(下図、紫のハイライト)
次回、準備編②機材と身体 に続く!
チバイチ24Hへの挑戦 準備編②機材と身体 | キャノンボーラーに憧れて
名前: てり~ Twitter @TerryRinRoadbik
年齢: 1985年産まれ36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 60~62kg / 体脂肪率: 9~11%
自転車歴: 2021年1月1日~
年間走行距離: 16,000~ km (2021年10月19日時点) (9割がズイフトです)
FTP: 247W / CTL 120~125
ライドスタイル: ズイフト、ロングライド、ファストラン、通勤、ヒルクライム
所有車両: CARERRA TD-01 AIR DISC (外乗り用) / TADA No. 74 (ズイフト用) / GARNEAU GARIBALDI G2R (通勤&グラベル)
大学卒業後、無職を経験。オーストラリア人の彼女(現妻)と国際結婚するために仕事だけを生きがいに頑張っていたら気が付けば30代も後半に「自分には何も無い人生」に失望し、一念発起して-27kgのダイエットに成功、その後ロードバイクに出会いロングライドの楽しさに目覚め、無謀にも「キャノンボーラー」を目指す。「今が人生で一番楽しい」「残りの人生で一番若いのは今日」をモットーに頑張っています。0歳と6歳男児のパパでもあります。
ファストラン記録:チバイチ523km 22時間26分 (2021年10月15日)
東京湾イチ252km 13時間17分 (2021年7月22日)
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